おぅ、意外とサクサク動くじゃん!
マシン負荷は相当なものだろうと覚悟していたが、意外にもそれほどではなかった。バックグラウンドで6チャンネルの同時録画を実行する分には、CPU負荷は20%以下、メモリー使用量も800MB程度。
まあ、このあたりは当初からそんなに心配はしていなかった。それよりも、大容量(17Mbps×6チャンネル=102Mbps)のデータ書き込みにHDDが悲鳴を上げないかが不安である。正直、RAID 0(ストライピング)構成にしないとダメかなと思っていたが、杞憂だった。
HDDのアクセスランプは常時点灯し続けているが、それでも録画を実行しながら過去に記録した番組を視聴することもできる。
ただし録画とは直接関係ないが、全体的にmAgicTV Digitalの動作が遅い。例えば、録画した番組を選択してから再生するまでに30秒も待たされる。多チューナー機能はβ段階なので、そのためなのだろう。
アイドルさんも大満足
完成したマシンを、Webアキバ編集部のアイドルさん(=アイドル的な存在ではなく、アイドル好きな存在)に見せた。多忙な彼の唯一の楽しみは、終電後、始発までの間、編集部据え付けのSPIDER zeroで、テレビをニヤニヤと見ることだ。
しかも、その番組を他人に見せたがる、大変迷惑な人。筆者も、終電間際にB級バラエティー番組を無理やり見せられて、アイドルさんと一緒に始発を待つことになった、かわいそうな編集部員を何人か見ている。
「無人島に1つだけ何かを持って行けるなら、SPIDER zero。これがあれば安らかに死ねる」と言ったかどうかは定かではないが、それぐらいSPIDER zeroを愛しているという。
そんなアイドルさんが、アイ・オーの複数地デジチューナーサポートのニュースに喰いついたのは当然だ。そして筆者が複数地デジマシンを構築している期間は毎日「どうですか?」「できましたか?」と、(自分の手は動かさず)執拗に作業を急がせた人物である。
さて、完成したマシンはアイドルさんの目にどう映るのだろうか。温和なようで結構辛らつなので、ヒヤヒヤしながら試作機を見せた。
意外にもアイドルさんは「最高っすよ!」を連発。番組保存用のHDDはOSインストール用とは別に用意すべきだとか、ケースは2万5000円ぐらいの高級感のあるやつにしたいとか、極めて前向き、というか購入を前提とした発言が多かった。チューナーカードだけでも8万からちょっと足が出ますが、ぜひ快適な地デジ全チャンネル録画ライフをお楽しみください。