いよいよ運用が開始される「ダビング10」。4日の朝にはお手持ちのデジタルレコーダーが自動的にダビング10対応になっているご家庭も多いはずだ。
だが、ダビング10について知らないと「おやおや? 録画した番組のところに付いている変な数字は何かね?」と、便利な機能をスルーしてしまう可能性が大きい。
そこで、ダビング10運用開始を前に知っておきたいことをまとめた。
Q1 「ダビング10」って何ですか?
A 地上デジタルテレビ番組のダビングに関する新しい運用ルール。従来の「コピー・ワンス」に代わって7月4日午前4時から運用が開始される。
コピー・ワンスでは、ダビング(コピー)が許されるのは1回のみだ。そして放送をHDDに録画した時点で1回とカウントされ、HDDから外部メディアにダビングする際はムーブ(移動)となり、元の映像は削除される。
ダビング10ではダビング回数が10回(コピー9回+ムーブ1回)になる。つまり、1回録画した映像を10枚のメディア(または外部ストレージ)にコピーまたはムーブできるようになるのだ。
地雷1 ダビング10対応番組なのにコピー・ワンスで録画された!
ダビング10はHDD内蔵の録画機器に対して適応される運用ルール。しかしHDDを内蔵していてもダビング10が適応されない場合がある。それはHDDには記録せず、BDやDVDに直接録画した場合だ。この場合はすべてコピー・ワンスとして扱われ、ダビングはできない。
メディアに直接録画した場合はいいとして、注意したいのは外付けのCATVデジタルチューナーなどからi.LINK経由でHDDレコーダーに番組を録画した場合。ダビング10対応番組であってもコピー・ワンスとなってしまうのだ。