ついに出会った!! しんかい6500
格納庫に入ったらいきなりしんかい6500がいた。現役で世界最深の有人潜水調査船の迫力はただ者ではない。しんかい6500の前方には2基のマニュピレーターとサンプルを入れるバスケット、デジタルカメラが設置されている。マニュピレーターは今回観た時は海底の岩石を砕き取るタイプのものと、耐圧容器のピンを抜くなどの作業用のものが付いていた。
ちょっとここで、しんかい6500のスペックを説明しよう
しんかい6500 スペック | |
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全長 | 9.5m |
幅 | 2.7m |
高さ | 3.2m |
空中重量 | 約26トン |
最大潜航深度 | 6500m |
乗員数 | 3名(パイロット2名/研究者1名) |
耐圧殻内径 | 2.0m |
通常潜航時間 | 8時間 |
ライフサポート時間 | 129時間 |
ペイロード | 200kg(空中重量) |
最大速力 | 2.5ノット |
搭載機器 | CCDカラーテレビカメラ(2台) |
デジタルカメラ(1台) | |
海水温度計(1台) | |
マニピュレータ(7自由度2台) | |
可動式サンプルバスケット(2台) | |
その他航海装置等 |
しんかいのパイロットはメインで操縦を行なう「パイロット」と、パイロットのサポートとして操縦を交代したり、計器をチェックする「Coパイロット」がいる。ちなみに、しんかい6500のパイロットになるには最初は整備を勉強して、それから潜水訓練を経てCoパイロットとなり、2年ほど経験を積んでやっとパイロットとなる。早い人でチーフになるまでは5年かかるという。またパイロットのほかに研究者1名が乗り込んで計3名で行動するわけだ。
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