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ライティングソフト

レビュー:Toast 9 Titanium

2008年05月02日 17時30分更新

文● 斎賀和彦

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BD/HD DVDビデオに対応! コンテンツ作成サポートも充実


Parallels Desktop 【SPEC】
開発/販売元●ソニック・ソルーションズ(株) 価格●1万7640円(実売1万3650円)、1万3650円(ダウンロード版)備考●別売りの「Toast 9 HD/BD プラグイン」の価格は2625円
http://www.roxio.jp/

対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
昔からMacユーザーに愛されてきたソフト。Blu-rayディスクのビデオ作成対応など、ハイビジョン時代にふさわしいバージョンアップだ。


 「Toast Titanium」は、Macのライティングソフトの歴史そのものと言えるほどの定番的存在。DVD/CDメディアへのデータ書き込みといった基本的な機能はもちろん、DVDビデオの作成やバックアップ、動画/音声ファイルのフォーマット変換など多彩な機能を備えている。バージョン9では、AVCHD形式のHDビデオカメラから素材を取り込み、Blu-rayディスクへ書き込みができるようになった(Apple Storeで見る)。

TOAST

「Toast 9」のメイン画面。それぞれ、A:「データ」「ビデオ」「コピー」「変換」などの目的のタブを選択 B:ドラッグ&ドロップなどで、書き込みたいデータを登録するウィンドウ C:音楽/写真/ムービーなどのメディアブラウザーを呼び出すボタン D:フォーマットでの詳細なオプションを選択するパネル E:メディアの空き容量をリアルタイムに表示するメーター F:CD/DVD/BDなどから使用するメディアを選択するポップアップリスト G:書き込み開始ボタン。データもビデオも共通だ

 ドラッグ&ドロップでほとんどの作業が行えるシンプルなインターフェースは、ディスクを入れなくても書き込み以外のすべての作業が可能なため、DVD用として作業している最中に容量の大きな2層式DVDやBlu-rayディスクなどにメディアを変更することも簡単だ。

TOAST

ドラッグ&ドロップとマウスクリックでほとんどの作業を行える

TOAST

空き容量をリアルタイムで確認しながら、ポップアップリストでメディアをいつでも変更できる

 ディスクのアイコンや、メニューのバックグラウンドを変更するカスタマイズ、複数のメディアに自動分割する機能も実用的でありがたい。

TOAST

ディスクアイコンの変更や、ウィンドウの背景に色や任意の写真を設定するなど、OSの標準機能では不可能なディスク作成の詳細なカスタマイズが可能

 またToast 9には、さまざまなソフトが付属しており、メイン機能のライティングを強力にサポートする。バックアップソフトの「Get Backup RE」やディスクのカタログを作成する「DiscCatalogMaker RE」など、5つのソフトが付く。

TOAST

スケジュールを組んだり、バックアップ対象を詳細に設定したり、Blu-rayディスクをバックアップ先に指定できるオリジナルソフト「Get Backup RE」

 「CD Spin Doctor」を利用すれば、Macで再生可能なあらゆる音楽を録音して編集可能だ。テープやMDなどのデジタル化にも応用できる。

TOAST

「CD Spin Doctor」は、再生中の音声を入力デバイスとして利用するのでインターネットラジオを録音し、オーディオ指紋技術で曲名情報を自動認識してIDタグを付けることも可能だ

 Toast 9は、メディアのライティング機能では着実な進化を遂げつつ、そのコンテンツを生かした新しい楽しみを可能にするソフトに仕上がっている。


(次ページに続く)

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