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ライティングソフト

レビュー:Toast 9 Titanium

2008年05月02日 17時30分更新

文● 斎賀和彦

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家でも外でも同じようにストリーミングを楽しむ


 Toastにはさまざまなソフトが付属しており、試してみると実に面白いのが「Streamer」だ。ムービーファイルを登録すると、インターネット経由でムービーが閲覧できる。自分のマシンをストリーミングサーバーに変身させるソフトだ。

 Streamer自体はToast 9とは別ソフトだが密接な連動関係にあり、Streamerにムービーを登録すると自動的にToast 9がムービーファイルのエンコードを行い、Streamerフォルダーに格納する。

TOAST

Streamerの操作は実にシンプル。ビデオを追加ボタンもしくはドラッグ&ドロップで登録すれば、自動でエンコードしてくれる。あとは「ストリーミングを開始」を押すだけだ

 また、Streamerはパスワードでプロテクトをかけるのが標準。そのため、不特定多数へムービーを公開するというより、ネット越しに自分のムービーを閲覧するための機能と考えたほうがいいだろう。

TOAST

Streamerが指定したURLにアクセスすると、自動的に自分のMacに映像を配信してくれる。アクセス時にはパスワードによるログインが必要

 かなりビットレートを落とす設定なので高画質とは言えないが、自宅のマシンのムービーを外出先のノートマシンやiPod touchで見られるのは楽しい。

TOAST

iPod touchでも無線LAN経由でムービー閲覧が可能。容量の小さいiPod touchには有効な使い方だ。ビットレートは低いが、iPod touchではきれいに見える

 ストレージが不要で、開発元が用意するネット上のサーバーURLにアクセスするにもコストもかからないのが特徴だ。


【Conclusion】
○  かゆいところに手が届く細かな設定に加え、MacでBlu-rayビデオのオーサリングと書き込み、さらにHD映像を収録した通常のDVDを作成できる。

×  さほど高額ではないとはいえBDオーサリングには別売りのプラグインが必要。Toastのマニュアルは充実しているが、付属ソフトのマニュアルが貧弱。

(MacPeople 2008年6月号より転載)


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