
『Toast 8 Titanium』
DVD/CDライティングソフトの定番“Toast Titanium(トースト タイタニアム)”シリーズの最新バージョン『Toast 8 Titanium』が9日に発売された。
近年のメジャーバージョンアップでは、DVDビデオのオーサリングや圧縮バックアップ、動画形式の変換などビデオ関連の機能強化が目立っていたが、今回のバージョンアップは基本機能やオーディオ関連機能の充実にも目が行く内容となっている。
インターフェースが一新!!
起動してすぐ気がつくのはインターフェースの刷新だ。Toast 7では、メインウィンドウ上側に機能タブ、その下に書き込むファイルを登録するスペース、そしてメインウィンドウから左に飛び出す形で細かな設定などを行うトレイ(ドロワー)がそれぞれ配置されていた。
これがToast 8では、全てがメインウィンドウ1枚に集約されている。機能と設定が左側にまとめられたので一目で確認しやすいし、全体に省スペース表示となった。旧バージョンユーザーからすれば慣れの問題はあるだろうが、基本的にはうまく整理された印象だ。
iTunesメディアブラウザもトレイ表示からフローティングウィンドウに変更されている(左図)。常にウィンドウを開いておけるので、メイン画面にドラッグ&ドロップする操作も楽になった。また、サムネイルをダブルクリックすると、写真では拡大表示、ビデオでは再生といったように中身をプレビューできる(右図)
Blu-rayのサポートなどが目玉
ライティングの基本機能の部分では、Blu-ray Discドライブ(BD)への対応が最大のポイントだ。1層25GB/2層50GBという大容量メディアながら、CD/DVDへの書き込みとまったく同じ手順でファイルを書き込める。
また、書き換え可能のBD-REに関しては、Toast 8をインストールした環境では、外付けHDDやUSBメモリーと同じ感覚でFinder上でのファイルコピーが可能。こうなるとCD/DVDよりも扱いやすい。
BDはドライブもメディアもまだかなり高額なので、実際に利用できるユーザーは少ないだろうが、定番ソフトの対応によってMacでも壁がひとつなくなったのは確かだ。
ディスクコピー機能には“ディスクリカバリー”という機能が追加された。傷やメディア自体の劣化などでFinder上では読み込み不可能となってしまったディスクを、エラー修復しながら新しいディスクにコピーしてくれる。
もちろん損傷の度合いによっては読み込めないこともあるだろうが、大事なディスクがいざというときに読み込めないという事態にも望みを残せる。
他にも、DVDビデオのバックアップ時にDVD中のタイトルを取捨選択してバックアップできるようになった(圧縮率を下げて、画質低下を抑えられる)など、ビデオ関連などの既存機能も強化されている。
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