このページの本文へ

PCカードスロットに身を隠して充電

携帯に便利な平面マウス サンワサプライ「MA-BTCARD」

2008年04月04日 20時04分更新

文● 行正和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ノートパソコンを自宅やオフィスなどの机で使うときに、主にマウスで操作しているという読者も多いことだろう。しかし、いざノートパソコンを移動させようというときに、マウスを一緒に持っていくか、それとも内蔵のポインティングデバイスを使うか。かさばっても快適さを取るか、少しでも荷物を減らすかは、何とも悩ましいところだ。ケーブルやワイヤレス受信機をマウス本体に収納できる、携帯性を重視した製品もあるが、まだまだ“マウス携帯問題”を抱える人は多いようだ。

サンワサプライのMA-BTCARD

サンワサプライのPCカード型マウス「MA-BTCARD」

PCカードスロットに入れた

ノートパソコンのPCカードスロットに入れたところ。手前に1mmほど飛び出した状態になるが、丸みを帯びているのでかばんからの出し入れでも特に引っ掛かりはない

 サンワサプライ(株)の「MA-BTCARD」は、そんな悩めるノートパソコンユーザーを救う、究極とも言うべき携帯マウスだ。マウス本体は「カードサイズ」で、しかもノートパソコンのPCカード(type II)スロットに収納することも可能な薄さとなっている。マウス本体に充電池を内蔵し、PCカードスロットに装着すると自動的に充電が行なわれる。パソコンとの接続はBluetoothでパソコン側にBluetooth機能が必須となるが(Bluetoothアダプターは付属しない)、USBケーブルをつなげたりいちいち接続アダプターをUSB端子に差す、といった手間がかからないのも便利だ。

MA-BTCARD本体

MA-BTCARD本体。厚みは5mmで手前にコネクター部があるなど、PCカードそのままのサイズだ。左右のボタンは長楕円型に窪んでいて、指が置きやすくなっている

スタンドを立てた状態

折り畳み式のスタンドを立てた状態。上面が手前に持ちあがり、一般的な立体形状のマウスのようにボタン部が写真奥に向かって傾斜した形となる

 利用時には、まずマウスの裏側にあるスタンドを立てて電源を入れる。次にOS(Windows Vista/XP)のBluetoothセットアップダイアログを起動し、マウス裏側の「Connectボタン」を押せばワイヤレス接続が確立する。

 スタンドを立てることで本体に角度が付き、一般的なマウスのように左右ボタンに指を曲げて置くことができる。本体の両側にある窪みには親指と薬指を添わせるように置けるため、狭い机の上で本体を持ち上げて移動するのも簡単だ。写真を見る限りでは“キワモノ”なマウスに思われるかもしれないが、左右ボタンに指を掛けてみると、見た目以上に“普通の”マウス的な操作感覚を得られるから驚きだ。位置のセンシングは光学式なので使う場所を選ばず、ポインターが飛ぶようなこともなかった。ただし、スクロール機能がないのはやや残念なところだ。

MA-BTCARDに指を置いた

MA-BTCARDに指を置いてみると、やや小さい印象があるもののマウスとしての使い勝手は悪くない

 なお、Expressカードスロットしか持たないノートパソコンには対応していない(スロットに収納して充電ができない)ので、お使いのノートパソコンのカードスロットは購入前に確認しておきたい。フル充電すれば連続で約5時間の動作が可能なので、自宅のデスクトップパソコンなどのPCカードスロットで充電しておき、ノートパソコンと一緒に持ち出して、外出先ではBluetooth対応のノートパソコンと組み合わせて使うというのも現実的な方法だ。

天面底面と側面

左から順に、本体底面、天面、側面。底面には光学センサーとBluetoothのコネクタースイッチがあるほか、下部にコの字型のスタンドが畳まれている。動作時には光学センサーは赤く点灯する

 その薄さや、まっ平な上面から、本製品はありがちな“ネタ商品”(オモシロ形状のUSBメモリーなど)に見えるかもしれないが、実際に触ってみるとなかなか操作性がよくて使い勝手もいい。ノートパソコンをメインに使うが、なるべくならマウスで使いたいという人には非常に利便性の高いアイテムだ。無線LANの標準搭載が進み、USB端子だけでほとんどの用が足りてしまってPCカードスロットはいつも空いたまま、という人も多いだろうが、MA-BTCARDを1枚入れておくと実用的で便利な上、衆人の注目も集めることができるだろう。



MA-BTCARDの主なスペック
製品名 MA-BTCARD
インターフェース Bluetooth 1.2 Class2、PCカード type II(充電用)
Bluetoothプロファイル Human Interface Device Profile
利用可能範囲 半径10m(最大)
分解能 450カウント/インチ
読み取り方式 光学センサー式
本体サイズ 幅54×奥行き87×高さ5mm
重量 40g
電池駆動時間 連続約5時間、連続待機約178日
対応OS Windows Vista/XP(SP2)

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン