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NVIDIA、ハイエンドクラスのGPU「GeForce 9800 GTX」を発表

2008年04月01日 22時00分更新

文● 編集部 小西利明

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GeForce 9800 GTX

「GeForce 9800 GTX」のリファレンスカード

 米エヌビディア社(以下NVIDIA)は1日、デスクトップパソコン向けのDirectX 10対応ハイエンドグラフィックスチップ(GPU)「GeForce 9800 GTX」を発表した。

 GeForce 9800 GTXは、GeForce 8シリーズの最上位GPU「GeForce 8800 Ultra」の後継となる位置づけのGPUで、3月18日に発表されたデュアルGPUグラフィックスカード「GeForce 9800 GX2」(関連記事1)のシングルGPU版といえる。

 GPUコア自体の仕様は、2007年12月に発表された「GeForce 8800 GTS 512」(関連記事2)とほぼ同様で、GPU内の演算ユニットであるStream Processorが128基、メモリーインターフェースは256bit幅となっている。DirectX 10とShader Model 4.0に対応するが、DirectX 10.1には対応していない。また、ビデオデコード機能「PureVideo HD」の第2世代エンジン(VP2)を内蔵するほか、PCチップセットとのインターフェースはPCI Express 2.0に対応している。

 9800 GTXと8800 GTS 512の違いは、GPUの動作クロックとメモリークロックの向上にある。GPUのコアクロックは675MHz(8800 GTS 512は650MHz)、シェーダークロックは1688MHz(同1625MHz)となっている。ビデオメモリーも動作クロック1100MHzのGDDR3 512MBとなっており、いずれもGeForce 9800シリーズの中でも最速となっている。

 9800 GTXのリファレンスカードは2スロット仕様で、電源コネクターとして6ピン PCI Expressコネクターを2つ備える。消費電力は大きめで、ボードの最大消費電力は156Wとされている。SLIコネクターもボード上部に備えており、カード2枚のSLIと、カード3枚による3-way SLIに対応する。さらに、GPU機能を内蔵したNVIDIAチップセットと組み合わせた低消費電力化機能「HybridPower」(関連記事3)にも対応する。

 NVIDIAが想定するカード製品の価格帯は、299ドル(約2万9900円)~349ドル(約3万4900円)。9800 GTXを搭載したグラフィックスカードは、GPU発表と同時に、各社から発表されている。

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