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ウイルス対策ソフト

レビュー:VirusBarrier X5

2008年04月02日 06時30分更新

文● 池田冬彦

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対象ファイルを指定して動作の高速化を図る


 Macをウイルスの脅威から守るには、リアルタイム・スキャナを利用したいが、マシンへの負担は大きい。これはウイルス対策ソフトの宿命的な問題とはいえ、現バージョンでは通常の作業に支障が出てしまうケースもあるだろう。

 そこで、まず試したいのが、本バージョンで追加された、スキャン対象の圧縮形式を選択する機能。これである程度リアルタイム・スキャナによるマシン負荷を軽減することはできる。

ファイル形式設定

環境設定の「スキャナ」パネルにある「アーカイブをスキャンする」の「ファイル形式」を押すと、スキャン対象とする種別を設定できる。ダウンロードする機会が少ないものを除外しておこう


 しかし、速度低下を最小限に留める代償として、スキャン対象外の形式・領域などからマルウェアが混入するリスクを抱え込むことになる。また、どうしてもリアルタイム・スキャナを使用できないなら、普段と異なる環境で使用したり、記憶にないファイルを見つけたりするごとに、手動スキャンを行うといった次善の策での対応を欠かさぬようにすることだ。


【Conclusion】
○   インターフェースの刷新により、手動スキャンの使い勝手が向上。ボリュームやファイル形式を選択できるほか、Spotlightを使った検索にも対応した。

×  検知されたマルウェアを隔離する機能が追加されたが、そのマルウェアに本当に悪意があるのかどうかをユーザーが判断できる仕組みがない。

(MacPeople 2008年5月号より転載)


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