インテゴジャパンは15日、同社のセキュリティーソフト群6製品の最新版「X5」シリーズを発表した。国内では(株)アクト・ツーが日本語版を販売する予定だが、発売日と価格は未定。
「Personal Backup X5」は、ハードディスクのクラッシュなど不測の事態に備えて、大事なデータを外付けハードディスクやサーバー、光学メディアへ定期的に保存してくれるバックアップソフトだ。バックアップを実行する間隔やデータの種類も、ユーザー側で任意に指定できる。
新しい機能としては、バックアップする項目をひと目で確認できるプレビュー、CD/DVDなどのメディアにバックアップする際に複数枚のメディアに分割、バックアップ先のサーバーを自動でマウント、Macがスリープ状態でも自動で解除してバックアップを実行——などの機能がある。また2台のMac間でファイルの受け渡しをスムーズに実行できる「同期」や、バックアップ場所のデータを手軽にほかのパソコンに移行する「移動」なども備える。対応システムは、Mac OS X 10.4以上。
「NetBarrier X5」は、インターネット使用時に発生するウィルスや情報漏洩、ハッキングなどを監視するインターネットセキュリティーソフトだ。難しい設定は必要なく、誰でも簡単に操作できる。
ネットワークをフィルタリングして、不正な場所に対するアクセスを禁止する「パーソナルファイアウォール」機能や指定したウェブブラウザー以外でネットワーク接続する際に、活動を制御することでウィルスの侵入を防ぐ「スパイウェア」機能、クレジットカード番号やパスワードを登録して、ネットワーク上への漏洩を阻止する「データフィルタ」機能を搭載。
今回から新たにウェブブラウザーのキャッシュやクッキーファイル、アクセス履歴を完全に消去するアプリケーション「Washing Machine」が付属する。対応システムは、Mac OS X 10.4以上。
「VirusBarrier X5」は、アプリケーションやネットワーク、CD/DVDに潜んだウィルスの侵入を検出/駆除するウィルス対策ソフトだ。WordやExcelなどに潜んだマクロウィルスや、Windowsウィルスの検出/駆除も可能。Mac上で使用するすべてのデータは自動でチェックしてくれる。もちろん、任意のファイルやアプリケーションにを任意に指定する手動スキャンもできる。一度チェックしたファイルに変更がない場合、スキャンをスキップする「ターボモード」により軽快な動作速度を実現。万が一ウィルスに感染しても、別の領域に隔離する機能により、トラブルを防止する。対応システムは、Mac OS X 10.4以上。
そのほか、迷惑メールやフィッシングメールの被害を防止する「Personal Antispam X5」や、大事なファイルを仮想金庫としてサーバーや外付けハードディスクに作成する「FileGuard X5」もある。いずれも対応システムは、Mac OS X 10.4以上。なお、「FileGuard X5」のみ前バージョンの「FileGuard X4」ユーザーなら無償でアップグレードできる。
また、「Personal Backup X5」「NetBarrier X5」「VirusBarrier X5」をひとつのパッケージにした「Internet Security Barrier X5 Backup Edition」と、「Personal Backup X5」の代わりに「Personal Antispam X5」を同梱した「Internet Security Barrier X5 Antispam Edition」を用意する予定だ。