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迷惑メール対策ソフト

レビュー:パーソナルアンチスパム X5

2008年06月05日 18時00分更新

文● 月島ツカサ

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5種類のフィルターで迷惑メールを撃退!


VirusBarrier X5 【SPEC】
開発元●仏インテゴ社 販売元●(株)アクト・ツー 価格●6300円(ダウンロード販売) 
http://www.act2.com/

対応ソフト●Mail、Microsoft Entourage 2004/2008 対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G3以上またはインテルCPUを搭載するMac

【COMMENT】
プリセットデータや標準で用意されているチェック項目など、ソフトが自動で判断する部分とユーザーが設定する部分との線引きが絶妙でいい!!


 「パーソナルアンチスパム X5」は、スパム(迷惑)メール対策に特化したソフトウェアだ。

インターフェース

「概要」パネルで全フィルターのオン/オフが可能。チェックボックスで個別にフィルターの動作も切り替えられる。「統計」ボタンで検出した迷惑メール数を確認可能だ

 メールソフトをサポートする形で動作し、OS X標準搭載のMail、「Microsoft Entourage 2004」「同2008」に対応している。

 ソフトの導入は容易で、インストール後に設定アシスタントで使用するメールソフトを指定するだけでOK。メールボックスに「Spam」フォルダーが作成され、ここにスパムと判断されたメールが振り分けられる仕組みだ。メールソフトの動作速度は、本ソフト導入後も体感的には変化がない。

 特化型のソフトらしく、多彩なフィルタリング機能を備えている。フィルタリングの定番である「ブラックリスト」は、信用できない送信元の一覧。逆に、無条件に受信する「ホワイトリスト」は、信用できる発信元のリストだ。

 「語彙フィルター」は、迷惑メールに使用される頻度の高い語句を統計して判定する「ベイジアン分析」を用いて、受信メールの本文から迷惑メールか否かを判断する。ほかにも、フィッシング対策として、メール内のURL表記とそのリンク先とのマッチングや内蔵のURL辞書に基づき迷惑メールを検出する「URL」と、ウイルス対策として添付ファイル名やその拡張子をチェックする「添付ファイル」も用意されている。フィルタリングの動作状況については、ログとして確認できる。

ログデータの書き出し

右下のボタンを押すと、動作状況のログが表示されるので、スパムと判断した根拠を確認できる。このログデータはテキストファイルとして書き出し可能だ

 今回のバージョンアップは、Leopardに対応した点を除いて、前バージョン(X4)からの大きな変更はない。目新しさはないものの、価格に見合った性能と機能を備えた、使えるソフトと言える。


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