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ファイアーウォールソフト

レビュー:ネットバリア X5

2008年06月04日 18時00分更新

文● 池田冬彦

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環境ごとに自動切り替え! 不正アクセスをシャットアウト


Netbbarrier X5 【SPEC】
開発●仏インテゴ社 販売元●(株)アクト・ツー 価格●7800円(ダウンロード版)、8980円(パッケージ版、6月26日発売予定)
http://www.act2.com/

対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G3以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
Macもネットワークでの自己防衛が必要になってきた。特に、屋外でネットワークを多用するユーザーには導入を強く勧めたい。

 「NetBarrier X5」は、Leopardに対応する唯一の市販ファイアウォールソフト。外部からの不正侵入を防止するファイアウォールや、ウイルスの一種である「トロイの木馬」の通信防止、個人情報といった重要なデータ流出の検知/阻止などの機能を備える。

 X5ではインターフェースが刷新され、設定時の操作性が向上している。ただし、各機能の内容は基本的に前バージョンと同じ。ファイアーウォールも前作同様に5つのルールが用意されており、環境やニーズに応じて切り替える。

NetBarrier X5

一新されたインターフェース。サイドバーにネットワークを利用する場所を登録し、それぞれについてボタンで示される機能を設定

NetBarrier X5

ファイアーウォールの「シンプル」モードの設定画面。一般的な利用については、「クライアントのみ」か「クライアント、ローカルサーバ」にセットしておけばいい

 また、「詳細設定」では特定の条件を組み合わせ、オリジナルのルールを作成可能だ。「取引先のオフィスや知人宅からの接続のみ許可し、それ以外は阻止」というように柔軟に運用できる。

NetBarrier X5

モードを「詳細設定」に切り替えると、個別のファイアーウォール・ルールを作成できる。直接設定を編集しても構わないが、「ルールアシスタント」に従えば比較的簡単にルールを作成可能だ

 ほかにも、「保護データ」では設定した文字データの送信、「アンチ・スパイウェア」ではアプリケーションの外部接続を検知して、ダイアログによる警告を表示してくれる。なお、設定をカスタマイズして適切なルールを作成するには、TCP/IPの基本的な知識が要求される。

流出させたくない文字列を「保護データ」欄に入力しておくと、その文字列がネットワークに送信された場合にダイアログを表示して流出を防いでくれる

「アンチ・スパイウェア」機能の有効時に、アプリケーションが未登録のポートに対し通信を開始した場合、警告を表示して接続の可否を選択できる

 本バージョンでは新たに「ウォッシングマシーン」というキャッシュや履歴のクリーンアップソフトが付属しており、価格に見合った機能は搭載している。公衆ネットワークを利用する機会が多いノートユーザーにはお勧めだ。


(次ページに続く)

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