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新スマートフォンも数ヵ月後に発表の見通し

ウィルコム、新音声端末3機種とデータ端末1機種を発表

2008年01月21日 18時38分更新

文● 編集部 飯塚岳史

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社長と副社長

新端末を手にもつ喜久川氏と副社長の近氏

 (株)ウィルコムは21日、HTMLメール対応で2台目需要を見込んだ音声端末「HONEY BEE」(WX331K)、カメラ搭載の折りたたみ式音声端末「WX330K」(共に京セラ(株)製)などの新音声端末3機種と、PCカードタイプのデータカード端末「WS014IN」((株)ネットインデックス製)、既存機種の追加カラーバリエーションなどを発表した。

 同日開催された新製品発表会には、同社 代表取締役社長の喜久川政樹氏らが出席し、新端末の紹介をするとともに、2008年の同社の取り組みなどについて説明した。なお、会場後方には新端末のタッチ&トライコーナーも用意されており、後ほど写真によるレポートをお届けする予定だ。


通話料定額だけでなく、メール定額もアピールしていく


喜久川氏

代表取締役社長の喜久川氏

 喜久川氏は、ここ数ヵ月純減していた契約者数が、12月で純増に転じた点(関連記事)について、「『端末の分割支払い・割引』、『アカデミックパックでの大学層への訴求による新市場の開拓』、『法人向けにVPNサービスの導入』という3つの効果により、純増になった」と述べた。また、「音声端末だけでなく、今年度や今年、来年にもスマートフォンを発表していく」と述べ、日本におけるスマートフォン市場の先駆者として、さらに市場に切り込んでいく構えを見せた。

純増への道

純増に転じた理由は、割引やサービスの拡充、法人向けサービスの提供にある

アカデミックパック

アカデミックパックでの大学生への訴求により、Advanced/W-ZERO3[es]が多く出荷されている

 次に、同社による携帯電話ユーザーを含めたアンケート調査から「ウィルコム定額プランでの、ウィルコム端末同士の通話料が定額というのは知られているが、メールの送受信料が無料という点や、パケット料金が割安といった点はまだまだ知られていない」という調査結果について説明した。

ウィルコム定額プランならば、ケータイ向けメールもパソコン向けのメールも無料になるというのは、意外と知られていない。携帯電話キャリアーと比較するとさらに顕著に

 メール1通あたりに課金が行なわれるソフトバンクモバイル(株)とのメール料金の差について「ソフトバンクモバイルで100KB以内の画像付きのメールをひとりに送ると105円、5人に同時送信すると525円もかかってしまうが、ウィルコムならばすべて無料になる」とメール定額のメリットについて述べた。

同報で多数の人にケータイから送る必要がある人はウィルコムにするとだいぶ安上がりになる

 さらに、メールもただ無料というだけでなく、(株)NTTドコモ、au(KDDI(株))の端末との絵文字の表示互換関連記事)や、HTML形式のメール(デコラティブメール)のサポート、メールボックスの容量増(1MBから15MBへ)といったサービスの拡充も行なっていく。

メール機能拡充

NTTドコモやauと絵文字の互換が可能になったり、メールボックスの容量が増える


「ワンセグやおサイフケータイもどこかのタイミングで搭載していく」


 質疑応答では、携帯電話キャリアー各社の端末との機能差や価格、サービスの違いなどに関する質問が多く寄せられた。その中でも「ワンセグ」や「おサイフケータイ」といった他社ではもはや一般的とも言える機能について、喜久川氏は「ワンセグやおサイフケータイを搭載しない、ということはなく、どこかのタイミングで搭載したい。ただ、ウィルコムは2台目で使うユーザーが多いので、そこに絞った機能がどうしても多くなってしまう」と述べた。

 また、2.5GHz帯を利用した次世代PHSについては、「次世代PHSは言うまでもなく新しい市場となる重要な要因。だからといって、今のPHSをほっぽりだすわけではなく、足場を作っていくという点では2008年はとても重要である」と述べた。

 次ページでは、今回紹介された新端末について紹介する。

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