ケンウッド
(株)ケンウッドは、iPod対応のカーナビとカーオーディオを展示。中央にニューインプレッサを設置し、実際の車内での音響も体験できるようになっていた。また、iPodは利用できないが、同社の創立60周年を記念した、アンプレスカーナビ「HDV-1000」も参考出品。「音質マイスター」という役職を置くほどに音質にこだわる、同社の60年の姿勢がよくうかがえる。
パナソニック
松下電器産業(株)はパナソニックブランドでカーAV事業を展開している。同社のカーナビ「strada」シリーズで、携帯電話やiPodなどのオーディオ機器を接続したり、SDカードで音楽や画像を車内で楽しめる「strada Link」というシステムを展示。iPodをBluetooth経由で再生していた。パナソニックと言えば自社でも「SD-Audio」シリーズを有しているが、ライバルとはいえ、しっかりiPodに対応するあたりは「大人」だ。
番外編・ボーズ
ボーズ・オートモーティブ(株)は、以前からカーオーディオの分野でも活躍しているが、実はスピーカーなどの音響を整えてはいるものの、ヘッドユニットは作っていなかった。そのボーズが初めてリリースするのが「Bose Media System」というヘッドユニットからスピーカーまでを含めた一連のシステムだ。ただしこのシステムは、「フェラーリ 612 スラリエッティ・エンハンスト」用の専用設計。まさに選ばれた者だけが体験できるシステムと言える。会期中は毎日整理券を配布し、フェラーリ 612のシートに座って2分ほどの視聴体験も可能とのこと。実際に聴いたが、もはやカーオーディオの領域を越え、さながらホームオーディオのような驚異的な迫力と臨場感に圧倒された。フェラーリの購入を検討している方もそうでない方も、ぜひ一度体験してみてほしい。
事前にA社広報部のS氏から「iPodが東京モーターショーをジャック!──というのは言い過ぎですか」といったメールをもらっていたが、確かにカーオーディオにiPodは不可欠な存在になりつつある印象だ。モーターショーに足を運ぶ際には、車やコンパニオン(?)だけでなく、ぜひiPod関連製品のチェックもお忘れなく!!
