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ノートパソコンの値段は給料の3ヵ月分?

中国IT小話――中国人がノートパソコンに望むこと。日本メーカーとはズレている?

2007年09月27日 17時53分更新

文● 山谷剛史

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日本人的ツボとはちょっとズレる、ハイスペック指向


 「どんなタイプのノートパソコンが欲しいか?」という質問では「ハイパフォーマンスノートパソコン」(41.8%)、「性能のバランスの取れたノートパソコン」(34.5%)、「モバイルノートパソコン」(11.8%)、「低価格ノートパソコン」(7.3%)、「見た目のかっこいいノートパソコン」(4.3%)となった。

 また「どれくらいのディスプレーのサイズのノートパソコンが欲しいか?」という質問では、「14.1インチ」(57.6%)、「15.4インチ」(20.4%)、「13.3インチ」(11.6%)、「12.1インチ」(4.9%)、「17インチ」(4.8%)となった。

 2つの質問いずれにおいてもモバイルノートへのニーズは少ないように思える。また基本スペックにおいては総合すると「メモリは1GB以上で、CPUのスペックはあまり気にしないから、ビデオだけはチップセット内蔵ではなくGPUを搭載してほしい」というのが一般的なニーズのようだ。

 ビデオ性能への要求は中国で市民権を得ているオンラインゲームがためだろう。日本メーカーのノートパソコンではビデオ機能をさほど重視しない。この点も中国の消費者のニーズとズレが生じているのかもしれない。

 以上のこれらの結果から察するに「ビデオ性能重視でほかの基本スペックはそこそこに、重さとバッテリーは一般的なノートより少し秀でていればよい」というのが中国人のニーズのようだ。それではいくら日本のメーカーが薄く、バッテリーのもちが良く、AV機能が充実していて、頑丈なモバイルノートパソコンをリリースしても食いついてくれないかもしれない。



Windows Vista不人気は中国でも……!?


 ところで先の「所有するノートパソコンのメーカー」と「今度買いたいノートパソコンのメーカー」の調査で、所有するノートパソコンでランク外だったアップルが、次に買いたいノートパソコンのメーカーでは9位(2.5%)にランクインしていた。

 実際ここ数年で、中国のアップル人気はじわじわと増加している。世界より大分遅れてここ数年でやってきたiPod人気が牽引し、Macに憧れる人が増えているのだろう。

 最後にWindows Vistaの人気について。「Windows Vista搭載ノートパソコンは購入してもよいか?」という質問には「よい」(43.2%)、「まだわからない」(36.4%)、「購入したくない」(20.4%)という結果になった。

 Windows XPが人気の中国では、まだWindows Vistaへの移行は進んでいない。マイクロソフト中国がWindows XPより安いバーゲン価格でWindows Vistaを販売しているものの、それでもなお時間がかかるようだ。

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