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今さら聞けないIT英語 第37回

RFCの文中で「MUST」や「SHOULD」に出会ったら…

2007年03月09日 00時00分更新

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 さまざまな人が昼夜を問わず利用しているインターネットが、いつも適切に運用されているのは、根幹を支えるルールが明確になっているからだ。そのルールの1つが、インターネットに関する技術の標準を定める文書「RFC(Request For Comments)」(注1)である。ITに関わる仕事をしているならば、一度は目を通したことがあるだろう。

注1:RFC(Request For Comments) IETF(Internet Engineering Task Force)が正式に発行するインターネットに関する技術の標準を定める文書

 メールの送受信は、SMTPのルールに基づいて行なわれている。そのルールが拡張されているため、RFCに次のような記述が加えられていた。

Contemporary SMTP implementations MUST support the basic extension mechanisms. For instance, servers MUST support the EHLO command even if they do not implement any specific extensions and clients SHOULD preferentially utilize EHLO rather than HELO.(現在のSMTPの実装では、基本的な拡張メカニズムをサポートしていなければならない。たとえば、サーバーは特別な拡張機能を実装していなくても、「EHLO」コマンドをサポートしていなくてはならない。そして、クライアントは「HELO」よりもEHLOコマンドを優先して利用すべきである)

 このIT英文で注目したいのが、大文字の「MUST」と「SHOULD」が登場している点だ。RFCのTerminology(用語法)では、MUSTとSHOULDの使い方を次のように定義している。

MUST
This word, or the terms "REQUIRED"or "SHALL", mean that the definition is an absolute requirement of the specification.
(この言葉もしくは「REQUIRED」「SHALL」という用語は、その定義が要求する仕様へ完全に準拠する必要があることを意味する)

SHOULD
This word, or the adjective "RECOMMENDED", mean that there may exist valid reasons in particular circumstances to ignore a particular item, but the full implications must be understood and carefully weighed before choosing a different course.
(この言葉もしくは「RECOMMENDED」という形容詞は、特定の環境において特定の項目を無視するに足る妥当な理由が存在するかもしれないが、その意味をすべて理解している必要があり、異なった選択肢を採る前には十分に評価を行なわなければならない)

 これらの定義にしたがって先のRFCの一文を解釈すると、SMTPを実装する際は基本的な拡張へのサポートが義務であり、クライアントは特別な理由がない限り、「EHLO」とサーバーに返さなければいけないということだ。

 RFCだけでなく諸々のIT英文で、大文字のMUST(~せねばならない)やSHODLD(~するべきである)を見かけたら、「厳密に使用される」ことを示唆しているのだと理解しよう。

RFCの文中で「MUST」や「SHOULD」に出会ったら…

Illustration:Aiko Yamamoto

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