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ココロをくすぐるテツの旅

ゆったりとした時間をSLとともに

2007年08月22日 16時10分更新

文● 清水学&美浜すずか(コンテンツ計画)

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 ふと気がつくととっぷりと日が暮れて、あたりは静まりかえっている……。「パソコンの前から逃げ出して自然に触れよう」と思っても誰が責められようか? ということで突然思い立って、向った先は大井川鐵道。そうSLである。

「C11-227」

新金谷駅を出発直前のSL『C11-227』。大井川鐵道には合計6台の蒸気機関車がある



美女づくりの湯・寸又峡へと続く大井川鐵道


 SLといってもセカンドライフのことではない。もちろん蒸気機関車のことだ。

 ノスタルジックなSLにゆられ、21世紀に残す日本の自然100選に選ばれた寸又峡温泉でのんびり……のはずが、大雨で新幹線がストップ! ここでかれこれ小一時間足止めをくらったが、それでもSLは待っていてくれた。

 大井川鐵道は、SL復活第1号も走った路線だ。金谷駅から千頭駅まで、大井川のコバルトブルーの水面を眺めながらゆったりした気分で旅を楽しむことができる。車窓からは静岡らしく茶畑なども見え、非常にのどかだ。沿線にはキャンプ場や温泉多数あり、避暑にはもってこいだろう。東京からの距離も思っているより近く、「ちょっと遊びに行こうか」というときに、とてもいいロケーションである。

客車の中

客車の中。イス・床ともに木のぬくもりが感じられる。国鉄時代に使われていた車両らしく、扇風機や灰皿などには“JNR”の文字がある

SL車内の限定商品たち

SL車内限定商品たち。『連結でGO!』(汽車と客車が連結すると走り出すおもちゃ)や『トレインウォッチ』などはここでしか買えない。子どもたちの「買って、買って~!」という声が響くのもまた一興(笑)

すばらしい車窓

見よ、このすばらしい車窓の風景! ただし台風4号以来ずっと大井川の水がにごっているとのこと。コバルトブルーはどこに……

駅弁

汽車の旅といったら駅弁がつきもの。大井川鐵道オリジナルのお弁当を食べながら、しばし時の流れを忘れるべし。お茶付きで1300円。車内でも売っているが、確実に手に入れたいなら予約したほうがいい

笑顔がすてきな車掌さん

笑顔がすてきな車掌さん。大井川鐵道とSLの歴史を車内放送で説明してくれた後、各車両を回りながら歌やハーモニカで乗客を楽しませてくれる。質問や写真撮影にも笑顔で応じてもらえるのがうれしい

千頭駅に到着したところ

千頭駅に到着したところ。所要時間約1時間20分。お疲れさまでした

基本情報
鐵道会社名 大井川鐵道
区間と距離 金谷駅~千頭駅/39.5km
料金 金谷駅~千頭駅の場合:乗車券/大人1810円、小人910円。SLは別途急行料金大人560円、小人280円が必要。 ※詳しくは公式サイトを参照。
始発駅の所在地 金谷駅:静岡県島田市金谷
終着駅の所在地 千頭駅:静岡県榛原郡川根本町千頭
問い合わせ先 大井川鐵道 鉄道サービスセンター(TEL:0547-45-4112)

 次のページでは、SLの撮影スポットと周辺観光スポットを紹介する。

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