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次世代新幹線N700系デビュー!早朝の出発式に大勢の鉄道ファンが押し寄せる

2007年07月01日 10時20分更新

文● 北村

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 本日、東海道・山陽新幹線に新型車両のN700系がデビューした。早朝の品川駅ではN700系の出発式が行なわれ、多くの鉄道ファンや報道関係者が押し寄せた。

早朝の5時45分にもかかわらず、N700系新幹線を見ようと品川駅の新幹線ホームには多くの鉄道ファンが押し寄せた

23番線にN700系新幹線がゆっくりと入線。皆必死に写真を撮る。品川駅6時始発のこの列車「のぞみ99号」博多行は本日のダイヤ改正で誕生したばかり。これが初の出発となる

先頭形状は、鳥が羽を広げたような形をしていることから“エアロダブルウイング”呼ばれる。デザインよりも、空気抵抗、乗り心地、省エネを重視したとのこと

JR東海社長挨拶

東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長の松本正之氏と、西日本旅客鉄道株式会社 代表取締役副社長の佐々木隆之氏が挨拶

花束贈呈

乗務員への花束贈呈が行なわれ、ホームには発車ベルが鳴り響く。ちなみに1番列車となるこの「のぞみ」99号の座席は満席とのこと

のぞみ99号発車

6時、駅長の出発合図でN700系新幹線「のぞみ99号」が定刻どおり発車

テープカット

新幹線が走り出すと同時にテープカットとくす玉の開花が行なわれた

博多駅に向けて走り去るN700系新幹線

N700系って今までの新幹線と何が違うの?

 JR東海は品川駅開業に伴う東海道区間の本数の増加などから、より高い加減速性能を持つ車両を、JR西日本は航空機との競争から、より高速な車両を求めていた。それらを実現すべく開発されたのがN700系だ。Nは“new”や“next”などの意味が込められているという。N700系は加速性能が格段に向上し、最高時速270kmまでの到達時間が300秒から180秒へ短縮されている。また、新幹線車両では初めて空気バネによる“車体傾斜システム”を導入。時速255kmに減速しなければならなかった半径2500mのカーブでも、空気バネで車体を傾かせることで(最大傾斜角1°)最高時速270kmでの走行を可能にしている。
 車内は全席禁煙とし、3・7・10・15号車のデッキ部分に喫煙ルームを設けている。座席に設けられたテーブルはA4サイズのノートPCが置ける大きさに拡大され、グリーン車の全座席と普通車の窓側の座席にはコンセントが設置されている。また、2009年春からは無線LANによるインターネットサービスも開始する予定だ。なお、いたずらやテロ防止対策として、鉄道車両では初めてすべての乗降口付近と運転室出入り口に防犯カメラが設置されている。

N700系新幹線

N700系新幹線

【取材協力】

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