本日、東海道・山陽新幹線に新型車両のN700系がデビューした。早朝の品川駅ではN700系の出発式が行なわれ、多くの鉄道ファンや報道関係者が押し寄せた。
N700系って今までの新幹線と何が違うの?
JR東海は品川駅開業に伴う東海道区間の本数の増加などから、より高い加減速性能を持つ車両を、JR西日本は航空機との競争から、より高速な車両を求めていた。それらを実現すべく開発されたのがN700系だ。Nは“new”や“next”などの意味が込められているという。N700系は加速性能が格段に向上し、最高時速270kmまでの到達時間が300秒から180秒へ短縮されている。また、新幹線車両では初めて空気バネによる“車体傾斜システム”を導入。時速255kmに減速しなければならなかった半径2500mのカーブでも、空気バネで車体を傾かせることで(最大傾斜角1°)最高時速270kmでの走行を可能にしている。
車内は全席禁煙とし、3・7・10・15号車のデッキ部分に喫煙ルームを設けている。座席に設けられたテーブルはA4サイズのノートPCが置ける大きさに拡大され、グリーン車の全座席と普通車の窓側の座席にはコンセントが設置されている。また、2009年春からは無線LANによるインターネットサービスも開始する予定だ。なお、いたずらやテロ防止対策として、鉄道車両では初めてすべての乗降口付近と運転室出入り口に防犯カメラが設置されている。
