このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

既存RDユーザー涎垂のHD DVD&HDDレコーダー

【レビュー】VARDIA RD-A600

2007年07月23日 12時10分更新

文● 編集部 橋本 優

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

VARDIAを買う意味とは?


巷ではコピーワンスの方式の見直しという話が出ている。まだ詳細は決まっていないが、来年になれば新しいコピーワンス方式を採用するHDDレコーダーが登場する可能性もあり、今新たにHDDレコーダーを買うべきかどうかは悩ましいところだ。

加えて、REGZAのように簡易的な録画機能を搭載する液晶テレビというのもある。個人的な話になるが、私自身は外部メディアへの書き出しはほとんどしない。HDDに録画した番組は、よほど残しておきたいと思うもの以外、すべて1度見たら削除する。そして容量が足りなくなったらHDDを買い足せばいいや、ぐらいの話である。さらに冒頭で述べたように、旧RDと比較して、録画するだけならREGZAのほうが動作が機敏で使いやすい。そして、現状ほぼREGZAだけしか使っていない。

だが、今回のA600に関して言えば、REGZAに近い機敏さが備わった点で買ってもいいかな、と思っている。REGZAでできないこと、例えば番組を外部メディアへ書き出たり、録画番組の管理(HDDがいっぱいになった時に自動的に番組を削除する機能など)、CMのカット編集といったことはHDDレコーダーで行なう必要があるわけで、現在の環境にそれらの機能を追加できるといった点で金を払う価値は十分にあると思う。

問題はA600がまだ高い(店頭で約20万円)ことだが、HDDレコーダーというのは価格の下落も激しい。加えてコピーワンスの話で、一般的なユーザーは買い控えする可能性もあり、価格下落が急速に進む可能性もある。5~6万円ぐらいまで値段が下がったら即買いに走りそうである。

記事掲載当初、実売価格を“約10万円前後”としていましたが、“約20万円”の誤りです。お詫びして、訂正いたします。(7月23日)

ちなみに、冒頭で私にRDを勧めた元同僚はA600を発売と同時に即買いした。そしてA600の話題を振ると「いやー、最高ですよ」と満面のニコニコ顔で自慢話を始める。RDのヘビーユーザーの満足度はかなり高いようだ。

番外コラム A600が浮き彫りにした2つの後悔

外部メディアに書き出すのと同様の手順で、ほかのRDに番組をムーブすることができる

外部メディアに書き出すのと同様の手順で、ほかのRDに番組をムーブすることができる

実はA600を自宅に持ち帰り、我が家にあるXD71とREGZAを連携させて遊んでみたいと思っていた。


A600では、家電ネットワーク規格である“DLNA”のサーバー機能が実装され、著作権保護規格である“DTCP-IP”対応により、REGZAからネットワーク経由でA600に保存されたハイビジョン番組を視聴できるようになった。また旧RDに録画したハイビジョン番組を、i.LINKケーブルを使用してA600にムーブできるようにもなった。つまり前のRDで録画したお気に入りのハイビジョン番組を、A600にムーブし、さらにHD DVDに書き出せるわけである。


これらを試すべく、重いA600を背負って自宅に帰ったわけだが、結果的には何もできず、しょんぼりしている。まずREGZAでハイビジョン番組を見る機能は“Z2000”シリーズが対象であり、私が型落ち価格で安く買ったZ1000はDLNAには対応するがDTCP-IPには非対応だった。念のため試してみたが、ネットワーク上のA600は認識し、HDDにもアクセスできるが、保存されている録画ファイルを再生することはできなかった。当時のZ2000とZ1000の価格差は約2万円。ここにきて金を渋ったことを初めて後悔した。ちなみに自宅の“プレイステーション 3”もファームウェアバージョン“1.80”でDLNAクライアント機能が実装されたので試してみたが、Z1000同様A600自体は認識するがファイルは“非対応”で再生できなかった。


i.LINK連携に関しても、そもそもXD71にはi.LINK端子が搭載されていないことが判明。当時の上位機種“RD-XD91”にはi.LINK端子が備わっていたわけだが、その際も3万円程度の価格差をケチって下位機種をチョイスしたわけである。


という次第で、今更ながら後悔の念が押し寄せている。ちなみに、今回のRD-A600とRD-A300は容量の違いのみなので、どちらを選んでも機能的に後々後悔することはないと思うが、モノを買うときは慎重に選びたい(と自分に言いたい)。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中