地デジのHD画質録画に対応、快適操作を誇るハイエンド機
【SPEC】 開発/販売元●(株)東芝 価格●オープンプライス(実売23万円前後) http://www.toshiba.co.jp/ 録画メディア●ハードディスク(600GB)、HD DVD-R/DL、DVD-RAM(カートリッジ非対応)/-R/-R DL/-RW 端子●HDMI×1、D1〜4映像出力×1、i.LINK×1、D1映像入力×1 サイズ●幅430×奥行376×高さ98mm 重さ●7.6kg |
【COMMENT】
レコーダーとしての完成度は極めて高く、不満を感じさせない仕上がり。HD DVD派のヘビーな録画好きには「これしかない」という製品。
(株)東芝製ハードディスクレコーダーの最新ハイエンド機「RD-A600」が登場した。次世代DVD規格のひとつ「HD DVD」に対応している点で関心を集めているが、「RD」「VARDIA」シリーズのフラッグシップ機として、レコーダー機能の使い勝手と操作時の快適さを着実に向上させたことにこそ注目したい製品だ。
中でも大きなポイントは、地上デジタル放送のダブル録画時の挙動だ。従来機は、TS(HD画質)モードでダブル録画を行うと、ほかの大半の機能が使えなくなるという弱点があった。本機ではその点が改善され、ダビングと市販HD DVD再生以外はほとんどの操作が可能となり、ダブル録画中でもほかの作業を進められる。
表示範囲の広い番組表、CMカット編集を半自動化してくれる「マジックチャプター」「おまかせプレイ」機能など、従来機からそのまま引き継ぐ機能も多い。
しかし画面表示や操作レスポンスが全体的に速くなっており、同じ作業をするにしても快適度が向上している。高機能・多機能で定評の同シリーズに軽快さが加わった点が喜ばしい。
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