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松岡美樹の“ネットメディアの心理学”第4回

ブログを炎上させる感情とホンネ

2007年04月19日 17時00分更新

文● 松岡美樹、イラスト●さとうゆり

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 私事で恐縮だが、私は去年の秋から禁煙している。で、先日そのことを“自分のブログ”に書いたら、すごい数のアクセスがきて驚いてしまった。

筆者のブログ
筆者のブログ『すちゃからな日常 松岡美樹』

 私はタバコをやめて9ヵ月になりますというだけの記事なんだけど、いったいどこが注目されたのか? 不思議に思い読み返してみると、どうやら記事の後半がツボだったようだ。

 「今回、禁煙してみて今までわからなかったこと、見えなかったことが見えてきた」と前置きし、タバコを吸わない人の迷惑について書いたのである。少し長くなるが、該当部分を引用しよう。

「すちゃらかな日常 松岡美樹」から


 次に発見したのは、吸わない人の迷惑についてだ(今さら気づくな)。いや迷惑だってことは、もちろん今までだって頭ではわかっていた。だが今回の禁煙で思い知ったのは、私は頭じゃわかっていたけど決してカラダでわかってなかったってことだ。


 たとえばタバコをやめると、煙の臭いにものすごく敏感になる。かなり広いレストランのいちばん遠い席でタバコを吸い始めた客がいても、その瞬間にわかるほどだ。すぐにスッ飛んで行ってぶん殴りたくなる。嗅覚が犬化したようなもんである。


 翻ってタバコを吸っていた時代の私は、いかに無知だったか? 「顔をそむけて煙をそっぽに吐き出せば、相手は煙たくないだろう」などと、マジメに考えていた。繰り返しになるが、カラダでわかってなかったのである。


 多分この部分が、嫌煙者に支持されたのだろう。タバコを吸わない人たちは、日々、いかに自分が煙で迷惑しているかについて喫煙者に訴えても、なかなか肌で分かってもらえない。理解されない、本当にもどかしい──そんな思いを抱えている。

 で、「タバコを吸っていた時代には分からなかったことが、わかるようになってきた」という私の実体験がそこにヒットしたのだ。「そうなんだよ! やっとわかってもらえたぞ」てなぐあいに。

 つまりキーワードは、相手の気持ちをカラダで分かっているかどうか? である。

(次のページに続く)

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