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ASCII Power Review 第94回

Core i7-10750H + RTX 2070 Max-Qで4Kも選べる

ROG Zephyrus M15 実機レビュー = 薄型軽量のバリバリゲーミングPCなのだ

2020年09月02日 16時30分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 ASUSは9月2日、15.6型ゲーミングノートPC「ROG Zephyrus M15」の2020年モデル2機種と、AMD CPU採用の「ASUS TUF Gaming A15 FA506IH」を発表した。3機種ともに9月4日より販売される。
 希望小売り価格は「ROG Zephyrus M15」の下位モデル「GU502LV」が22万9800円、上位の「GU502LW」が26万9800円、「TUF Gaming A15 FA506IH」が14万9800円である(すべて税込)。

 「ROG Zephyrus M15」は、最薄部18.9mm、重さ約2.0kgを実現した小型・軽量を売りにしたゲーミングノートPC。もちろん、第10世代のインテルCore i7プロセッサーやNVIDIAのレイトレーシング対応ディスクリートGPUを搭載することにより、パフォーマンスも向上。また4Kディスプレーモデルと240HzフルHDディスプレーモデルを用意し、用途やプレイするゲーム、そして予算に応じて最適なマシンを選べる点も見逃せないポイントだ。

 今回は4Kディスプレーモデルの実機レビューをお届けしよう!

「ROG Zephyrus M15 GU502LW」

4K&RTX 2070機と
フルHD&RTX 2060搭載機を用意
 

 ROG Zephyrus M15には下記の2モデルが用意されている。

☆GU502LV
希望小売価格22万9800円(税込み)
 Core i7-10750H/ RTX 2060/ RAM16GB/ SSD512GB/ フルHD

☆GU502LW
希望小売価格26万9800円(税込み)
 Core i7-10750H/ RTX 2070 Max-Q/ RAM16GB/ SSD1TB/ 4K

 OSは「Windows 10 Home 64bit」(バージョン1909)、CPUは第10世代(Comet Lake)の「Core i7-10750H」(6コア12スレッド、2.60~5.00GHz)、メモリーは16GB(DDR4-2933)と共通。

 つまり、GU502LVが「NVIDIA GeForce RTX 2060」、フルHDディスプレー(1920×1080ドット、リフレッシュレート240Hz、応答速度3ms(GtoG)、sRGBカバー率100%)、512GB SSD(NVMe PCIe接続)を、GU502LWが「NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design」、4Kディスプレー(3840×2160ドット、リフレッシュレート60Hz、AdobeRGBカバー率100%)、1TB SSD(NVMe PCIe接続、RAID 0、512GB×2)を搭載している点が差別化ポイントとなる。う~ん、悩ましい!

パッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(保証書、マニュアル、初めにお読みください、iフィルターについて、キングソフトフライヤー)が同梱されている

前モデルは「Core i7-9750H」と「NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti」という組み合わせだったので、CPU、ディスクリートGPUともにグレードアップを果たしたことになる。なお効率的な冷却を実現するために、オーバークロッカー御用達のThermal Grizzly社製液体金属グリスが採用されている

インターフェースにUSB PD対応の
Thunderbolt 3端子を装備
 

 ROG Zephyrus M15の本体サイズは360×252×18.9~19.9mm、重量は約2.0kg。ボディー材質は天板がマグネシウム合金、底面がプラスチック。天板はマットブラックの上に、右斜め上側にプリズムドット加工が施されており、独特な佇まいを演出している。さらに、天板とパームレストは防指紋仕様だ。

 インターフェースは、Thunderbolt 3×1(USB PD、DisplayPort 1.4対応)、USB 3.1 Type-A×1、USB 3.0 Type-A×2、HDMI 2.0b×1、有線LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)×1、マイク入力×1、ヘッドフォン出力×1が用意。ワイヤレス通信機能はWi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5.0をサポートしている。

 Thunderbolt 3端子ではUSB PD対応充電器で充電可能。ただしUSB PDの規格で規定されている最大容量は100Wなので、付属の230W ACアダプターより電力供給量が大幅に下回る。CPUとGPUの負荷が高い状況では、USB PD対応充電器を接続していても、バッテリー残量が減ってしまうことは留意してほしい。

 なお映像出力は、HDMIは 2.0b、Thunderbolt 3はDisplayPort 1.4に対応しており、4K/60Hz、HDR(High Dynamic Range)出力をサポートしている。フルHDモデルのGU502LVを選択したとしても、対応外部ディスプレーを接続すれば、4K HDRコンテンツが楽しめるわけだ。

天面左下はブラックマット、右上はプリズムドット加工が施されている。ROG(Republic of Gamers)のロゴは控えめだ

本体底面。放熱口からは複数本のヒートパイプと、大型冷却ファンが覗ける

ディスプレー面。今回は4KディスプレーモデルのGU502LWを借用している。なお、ディスプレーのベゼルは6.2mmと狭額縁仕様で、画面占有率は81%を実現。ウェブカメラは搭載されていない

カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測した色域は、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率99.6%、DCI-P3カバー率90.1%となった。スペックどおりの広い色域だ

AdobeRGBカバー率100%の広い色域を備えているだけに、グラデーションが階調豊かに表示されている

92キー(電源ボタンを除く)仕様の日本語キーボードを採用。キーピッチは実測19.2mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

キーボードバックライトは「スタティック」、「ブレス」、「ストロボ」、「カラーサイクル」、「レインボー」などのエフェクトから選択可能。これはカラーサイクルだ

本体前面(上)と本体背面(下)。本体背面の穴はどちらも排気口だ

左側面にはThunderbolt 3×1(USB PD、DisplayPort 1.4対応)、USB 3.0 Type-A×2、セキュリティーロックスロット×1、右側面には電源端子、有線LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)×1、HDMI 2.0b×1、USB 3.1 Type-A×1、マイク入力×1、ヘッドフォン出力×1が配置されている

ディスプレーの最大展開角度は128度。やや浅めだ

ACアダプターのコード長は実測125cm前後、電源ケーブルの長さは実測180cm前後

ACアダプターの型番は「ADP-230GB B」。仕様は入力100-240V~3.2A、出力19.5V 11.8A、容量230W

USB PD対応充電器を接続した場合、「CPU/GPUに対する負荷が高いプログラムを終了することをお勧めします」というメッセージが表示される

本体の実測重量は1986g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測781.5g

ゲーム用にもビジネス用にも
超快適なキーボード&タッチパッド
 

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