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第3世代Ryzen Mobile搭載で14インチのコンパクトゲーミングPC「ROG Zephyrus G14」は持ち運びにも良し!

2020年06月26日 10時00分更新

文● 松野将太 編集●ジサトラハッチ

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「ROG Zephyrus G14 GA401IV-R9R2060QG」。実売価格は21万4800円(送料込み)

 高級ゲーミングノートPCは性能が高いぶん、重く・厚くなりがちだが、頻繁にゲーミングノートPCを持ち運びつつ、性能にも妥協したくないというユーザーは多いのではないだろうか。

 ASUSの14インチゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G14」(以下、Zephyrus G14)は、まさにそのようなユーザーの要望に沿う魅力的なプロダクトだ。CPUに第3世代の「Ryzen 9 4900HS」、GPUに「GeForce RTX 2060(Max-Q)」を搭載しつつ、持ち運びを意識したコンパクトボディーを採用。重量は約1.6kgと、ゲーミングノートPCとしては破格の軽さを誇っている。

 Zephyrus G14にはスペックや機能が異なる複数のモデルが存在する。詳細は公式HPを確認して欲しいが、この記事では「Zephyrus G14 GA401IV-R9R2060QG」のサンプルをもとに、実際の外観や性能をチェックしてみる。

AMD×NVIDIAの強力タッグ
高スペックなのにコンパクト

天面にはアニメーション用の小型LEDが搭載されるモデルもあるが、本製品では非搭載。そのぶんゲーミングPCとしては落ち着いた印象を受ける

 Zephyrus G14の外観は、一見するとごく普通のモバイルPCに見えるほどの薄さ・コンパクトさが印象的だ。それもそのはずで、本製品のフットプリントは幅324×奥行222mm、高さは17.9~18.9mmと、一般的な13.3インチのノートPCとほとんど変わらない。

 ゲーミングPCの外観は、やや尖った威圧感のあるものが多いが、本製品は屋外や仕事場で小脇に抱えていても自然に溶け込むほどだ。重量は1.65kgで、さすがに近年の1kgを切るようなモバイルノートPCよりは重いが、持ち運びにはまったく問題ないレベル。性能を考えれば十分すぎるほど軽い。

クーラーの排熱処理の効果を高める目的もあり、ディスプレーを開いた際には本体が少し持ち上がる

 天面のデザインはやや独特だが、これはZephyrus G14の一部モデルで小型LEDによるアニメーションディスプレー「AniMe Matrix」が採用されているため。なお、今回のサンプル機である「GA401IV-R9R2060QG」はAniMe Matrix非搭載タイプなので、発光やアニメーションを利用することはできない。派手さはないが、落ち着いたデザインのPCが好きなユーザーにとってはこちらも魅力的だろう。

キーボードレイアウト。圧縮されてはいるが、テンキーレスの日本語配列を採用している

 画面サイズは14インチで、解像度はWQHD(2560×1440ドット)、リフレッシュレートは60Hz。15インチ超えの据え置きノートPCよりは画面が小さいものの、表示は精細であり、ゲームにおいても緻密なグラフィックス描画を堪能できる。

 後述するように性能的には申し分ないので、WQHD解像度のゲームプレイも多くのタイトルで実現可能だろう。フルサイズのHDMI端子を備えているため、自宅で使う場合はより大画面の外部ディスプレーに接続してしまうのもアリだ。

キーボード上部にはメディアキーを採用。「ARMOURY CRATE」へのワンボタンアクセスなどが可能だ

ASUS のユーティリティーソフト「ARMOURY CRATE」

 キーボードは86キーのテンキーレス日本語配列。筐体がコンパクトなため、レイアウトはやや圧縮されているものの、実用レベルで目に見えて使いにくいキーは見当たらない。打鍵感もそれほど悪くなく、押し込んだ感覚がはっきりしており、ゲームに使う分にも問題ないだろう。

 なお、キーボード上部にはスピーカーの音量調節やマイクミュート用のメディアキーを用意。右端のROGロゴのキーを押すと、専用のユーティリティー「ARMOURY CRATE」が起動する。システムのプロファイル変更やアップデートサービスなどを利用可能だ。

左側面にはHDMI×1、USB3.1 (Type-C/Gen2、DisplayPort Alt Mode対応) ×1、ステレオコンボジャック×1を配置

右側面にはUSB 3.0×2、USB 3.1(Type-C/Gen2)×1

 インターフェースは両側面のみに配置。構成はHDMI×1、USB 3.1(Type-C/Gen2)×1、USB 3.1 (Type-C/Gen2、DisplayPort Alt Mode対応) ×1、USB 3.0×2、ステレオコンボジャック×1で、ゲーミングPCに欲しい端子は一通り揃っているのは嬉しいが、有線LANポートは備えておらず、基本的には無線LANでネットワーク通信を行なうことになる点には注意したい。しかしながら、無線LANは最新のWi-Fi 6に対応しているため、対応ルーターがあれば従来よりも高速な通信が可能だ。

 スペックに関しては、「GA401IV-R9R2060QG」は上位モデルであり、CPUに8コア/16スレッドのモバイル向けRyzen「Ryzen 9 4900HS」、GPUにNVIDIAの「GeForce RTX 2060(Max-Q)」を搭載。どちらも薄型ノートPC向けに調整されてはいるが、性能的にはデスクトップPC顔負けのパフォーマンスを発揮できる。

 加えてメモリーは16GB(DDR4-3200)、ストレージは1TB NVMe SSD(PCIe 3.0 x2接続)と、保存容量なども十分確保されている。近年は100GBを超える容量の大作PCゲームも少なくないが、1TBのストレージがあればひとまずは安心だろう。いずれにせよ、コンパクトなボディーに似合わぬパワーを秘めている点は特筆すべきだ。

「Zephyrus G14 GA401IV-R9R2060QG」の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 9 4900HS」
(8コア/16スレッド、3.0GHz~4.3GHz)
メモリー DDR4-3200 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060 Max-Q(6GB)
ディスプレー 14インチ WQHD(2560×1440ドット)
ストレージ 1TB M.2 SSD(NVMe)
無線LAN Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
OS Windows 10 Home(64ビット)
サイズ 324(W)×222(D)×17.9~18.9(H)mm
重量 約1.65kg

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