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科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」 第55回

猫と性染色体の深い関わり

2020年02月19日 12時00分更新

文● イラスト●せれろんやまだ(@Celeron_ymd

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オスとメスの毛色の違いは染色体にアリ

 突然ですが、私の実家には、妹の家も合わせて8匹のネコチャンがいます。とにかくネコ好きな一家が招いた結果です。8匹もいれば、まぁ模様も様々です。単色から牛柄、キジ柄、そしてサビと呼ばれるまだら模様まで。そのサビちゃんは2匹いるのですが、どちらも女の子(メス)です。そういやサビちゃんの“男の子(オス)”って見たことない……!

 ネコチャンの性別や色、模様を決めているのは、ネコチャンの遺伝子です。性別の遺伝子は、人間と同じXとYの2種類、色やその濃淡を決める遺伝子はその数なんと9種類。ネコチャンの模様がたくさんあるわけです。

 そんなに種類があるのなら、サビ猫のオスもいてよさそうなもんですが……実はほとんどいないのです。それと同じくして「三毛猫のオスもほとんどいません」。いたとして3万分の1の確率です。そりゃ守り神になる訳だわ(そういう言い伝えがあります)。 今回はネコチャンの話から、性染色体と遺伝の深〜い関係をお話したいと思います。もしかしたら、“家は男子が継ぐ”という考えも、案外、性染色体が関係しているのかもしれません。

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。

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