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「ライブ配信メディア完全解剖 〜過去と今、そして未来へ〜」 第66回

ライブ配信で「ひとりで話し続ける」は変わりつつある

2017年11月10日 11時00分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda

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 ツイキャス、InstagramやFacebookなどのライブ機能に「コラボレート配信」機能を実装するライブ配信メディアのプラットフォームが増えました。

 「コラボ配信」は同じ場所にいなくてもまるで一緒にいるかのように複数人がリアルタイムにビデオ通話しながらその模様をライブ配信できるプラットフォームの機能のひとつです。

 従来、ネット越しでのトークの様子をライブ配信へ乗せるには、離れた場所にいる人とSkypeやLINEのようなメッセンジャーソフトで繋ぎ、そのパソコンやスマートフォンの映像音声を映像スイッチャーや音声ミキサーへ入力する、もしくは、パソコン上でメッセンジャーソフトの画面キャプチャーして取り込むなどの手間が必要になります。

 文字で書いてしまうとその労力はなかなか伝わりづらいかもしれませんが、少なくとも、予め準備しなければならない機材の組み合わせや複雑なオペレーションを必要とせず、スマホ一台で簡単に「遠隔地とSkypeのようなビデオ通話をしながら、その様子をライブ配信できてしまう」のは、一昔前を考えると、とても画期的なものなのです。

 ライブ配信におけるコラボ機能はどのようなものか、そして、その楽しさと利用するときの注意したいトピックをまとめて紹介をしていきたいと思います。

コラボのほうが視聴者も楽しめる

 ライブ配信の「コラボ」は一見、メッセンジャーソフトでのビデオ通話と変わりません。コラボ配信に招待した人、そして、招待された人同士で、映像付きの音声で会話をすることができます。コラボ配信は必ずしも映像を必要としません。音声だけでの会話もすることが可能です。スマホ一台で手軽に遠隔地にいる人と会話でき、余計なお金もかからないのは普段使い慣れているビデオ通話が可能なメッセンジャーソフトと同じ。テレビの衛星中継でありがちなタイムラグもなくスムーズに会話をすることができます。

 ただ、メッセンジャーソフトでの会話とライブ配信の「コラボ」の決定的な違いは、「その会話の様子を不特定多数の第三者が自由に見られる(聴ける)」ことにあります。いわば、グループビデオ通話を「オープン」にした形とも言えます。

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