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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第176回

無料ツールとAIでMV制作が激変 After Effectsまで自動操作できた

2026年10月05日 07時00分更新

文● 新清士

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必要なツールはAIで作るのが当たり前になりつつある

 同じ方法で、今度はJIZURAとAEを連携させ、それをAIが制御する方式で行います。別の課題曲を使い、素材には、過去にMiniMax H3で作成した動画からかなり適当に選んだ13本を使っています。そして、必ずレイヤー構造を演出に組み合わせて使うよう指示しました。

 それぞれ最初のバージョンができてから、何度か修正指示を出しています。Opusにはタイミングが微妙にズレているシーンがあり、違和感があるところが残っています。ただ、GPT版とOpus版のどちらも、それぞれのAIが明確に自分で考えた演出意図を入れてきており、どちらにも良い部分があります。AIに演出を求めると、かなり違いが出る点は興味深いところです。

『三秒』のMVより4シーン。左がGPT版、右がOpus版。演出方針はAIによりかなり違う。

△『三秒』の完成したMV。左がGPT版、右がOpus版

 JIZURAの登場は、MV制作をこれまでよりはるかに身近なものへ変えるでしょう。もちろん、MVだけでなく、映像に表示するテキスト全般の加工も大きく変わるでしょう。また、AIとの組み合わせによって、可能性はさらに広がります。制作の裾野が広がると同時に、作り手は自分の意図に集中してMV制作を行えるようになります。また、それ以上に、アーティストが、自分にとって必要な便利なツールをAIで作り出すことも、当たり前になりつつあると感じます。JIZURAは最初の公開バージョンから、非常に使いやすいツールですが、852話さんの制作ノウハウから得た知見が数多く詰まっているからだろうと感じます。

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筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社バリーン・スタジオ Creative Tech Lab./デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。2026年3月に発売したクラフト系サバイバルゲーム「Exelio」のAIによるキャラクターデザイン、3Dプロップの作成を担当。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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