Opus 5.5とGPT-6 Astraを同条件で比較
そこで、GPT-6 Astraと比較してみることにしました。今回は、まず、AEとは連携せず、JIZURAとAIだけで比較します。課題曲を与えて、過去に動画モデル「MiniMax H3」で作成していた13本の動画を素材にして、歌詞に合わせてJIZURAでタイミングを切り、自由にMVを作るよう指示してみました。Opus 5.5とGPT-6 Astraのどちらも同じ条件です。
GPT-6 Astraは、まず3案を出してきました。それぞれ、JIZURAでの文字の出し方に差をつけて、シーン構成とともに提示してきました。筆者はB案を選び、作業を進めました。
Opus 5.5は2案作ってきました。A案は明朝体、B案はゴシック体。コンセプトの段階では良さそうだったので、どちらも作らせてみました。しかし、できあがったものには、少し違和感がありました。音楽と動画の連動が薄かったのです。テキストにも一部タイミングのミスがあるうえ、ゴシック版ではキャラクターの顔に大きく文字が重なり、映像に違和感が出ているシーンも含まれていました。こうしたミスは、GPT-6 Astraでは起きていませんでした。ただし、GPTでは筆者が過去に何度もMVを作っているので、そのときに作ったスキルの影響で、最初から効率のよい作り方を知っている可能性があります。
ただ、現状のOpus 5.5は動画を解釈し、タイミングに合わせてカットを組み合わせる能力では、GPT-6 Astraに比べて劣るのではないかと筆者は考えるようになっています。
GPT-6 Astraが作ったMVは最初の段階から完成度が高い印象でした。その後、動きの小さい部分を派手に動かしたり、メリハリをつけたり、動画に登場する二人のキャラクターの関係性に力点を置いて構成させたりと、微修正の指示を5回程度行い、完成としました。
一方で、Opus 5.5版は、修正指示を出しても、まだ十分ではありませんでした。そこでGPTが作った完成動画を見せて「完全にAstraに品質で負けているので、原因を特定して勝てる動画にして」と指示しました。Opusは、自分が作っていた動画と比較しました。その結果、数値的な裏付けを取り「1行=1画面」「歌詞の意味を絵にする」「主役の顔中心」の3点を原因と位置づけて、「Astraの版に勝つ画は作れます」と宣言し、再度作り直してきました。
Opusは面白い手を打ち、GPT版にはなかった要素を持つ、印象の強い動画を作り出してきました。AEを使っていないにもかかわらず、レイヤー構造を取り入れてきたのです。キャラクターにマスクをかけ、元のJIZURAの画像からキャラクターを抜くことで文字が背後にあるかのようなカットを組み入れてきました。タイミングもGPT版を真似ることで品質を上げてきました。
最終的なバージョンは、多くの部分をAIに任せて作っていますが、動画素材を見繕い、AIに任せて作った割には品質が高いと筆者は感じています。
△『Undefinedーふたりのあいだ』の完成したMV。左がGPT版、右がOpus版
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