細身のケーブルで柔軟性が高い
モバイルバッテリーと組み合わせて常時使用環境を実現
ケーブルの先端にはRokidの接点に合う3本の充電ピンがあり、周囲の磁石で所定位置に吸着する。従来の変換アダプターと比べてヘッド部分も小さく、ケーブルと一体化されているため余分な接続箇所もない。
電子ノギスで直径を測ると、一般的なシリコン製USBケーブルは3.74mm。一方、今回のRokid専用ケーブルはわずか1.74mmだった。直径は半分以下で、柔軟性の差は数値以上に大きい。首を動かしてもケーブルに引っ張られる感覚が少なく、耳の後ろへ自然に回せる。
重量も極細ケーブルはわずか8g。対する同じ長さのUSB Type-Cケーブルと変換アダプターの組み合わせは38gだった。30gの差は机上では小さく見えるが、顔に掛けるウェアラブル機器では大差である。
今回のたくらみは、このケーブルをRokidへ常時取り付け、耳の後ろから衣服に沿わせてモバイルバッテリーへ接続する作戦だ。5000mAh、定格容量約3300mAh程度の小型モバイルバッテリーでも、変換ロスを考慮した概算で、本体だけの4~6時間に対して合計60~90時間級の運用が見えてくる。
これだけ余裕があれば、写真や動画を撮るたびに残量を気にする必要はほぼなくなる。秋葉原を一日撮影して歩くのはもちろん、予備電源を用意すれば1週間の海外旅行でも心強い。185円のケーブルが、数万円のAIスマートグラスの行動半径を一気に拡大してくれるのだ。
過去から現在まで、パーソナルなコンパニオン機器に共通する最大の弱点はバッテリーである。スマートフォンもスマートウォッチも、そしてスマートグラスも、使いたい時に電池が尽きればただの装身具になってしまう。常時身に着けるウェアラブル機器なら、人が起きて行動している間は最大限活用できてほしい。
Rokidがテンプルエンドに磁気吸着式の充電端子を設けたことは、見た目のスマートさより運用の自由を選んだ英断である。今回の極細ケーブルは、その設計思想を185円で最大限に引き出してくれる。AIは賢くても、空腹では働かない。ならば耳の後ろから、目立たない長いストローで電気を飲ませ続ければよいのである。

今回の衝動買い
・磁気充電ケーブル Rokid用 AIメガネ USB Type-C
・購入:AliExpress
・価格:185円(購入時点)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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