バッテリーセルにUSB Type-C端子を持つ電池を衝動買い
直径21mm、長さ70mmの円筒形リチウムイオン電池をルーツとする「21700」が世に広まって、そろそろ10年になる。ところが最近は保護回路を追加して少し長くなったモノや、さらに充電回路まで載せた製品も登場。「21×70」という名前から想像するサイズ感だけでは語れない、なかなか自由な世界になってきた。
今回、筆者が衝動買いしたKeeppower「P2160TC」は、その自由さをさらに一歩進めた製品だ。容量は6000mAh。保護回路だけでなくUSB Type-Cポートまで装備し、単体で充電できるだけでなくスマホへの給電までこなしてしまう。
現在のモバイルバッテリーには21700セルを採用した製品も多い。セルを交換できるケースも市販されており、21700を1本入れるだけで自分だけのモバイルバッテリーを作ることもできる。下写真左の2台がメーカー製、右側は21700セルそのものだ。セルとモバイルバッテリーの境界は以前よりずっと曖昧になってきた。
筆者も以前から交換式21700セルを利用するモバイルバッテリーケースを愛用している。ケースにセルを装着すれば普通のモバイルバッテリーになる。逆に言えば、従来はセルだけではUSB機器への給電はできず、外側のケースが充放電回路を担当していたわけだ。
一般的な5000mAh級モバイルバッテリーも、内部セルの5000mAhがそのままスマホへ届くわけではない。下写真のAnker 621はセル容量5000mAh/3.6V=18Whに対し、5V/2.4A時の定格容量は2600mAhと表示されている。セル側の3.6VをUSB出力の5V以上に昇圧するため、電圧換算に加えて変換回路やケーブルなどで損失が生じるからだ。したがってモバイルバッテリーはセル容量と実際に取り出せる容量(定格容量)を同じ数字として考えることはできない。
中国のECサイトから購入 PSEマークもあり
今回のP2160TCは透明ケース、USBケーブル、説明書付きで届いた。Keeppowerは中国のリチウムイオン電池の大手メーカーで、P2160TCの公称容量は6000mAh、最低容量5800mAh、公称電圧3.6V。保護回路を内蔵し、過充電・過放電・過電流・短絡に対応する。メーカー公称サイズは直径21.8mm、長さ76.8mm。もはや「21700」の70mmから約7mmも伸びている。
外観は一見すると太めの乾電池そのものだ。しかし6000mAhの文字の反対側には「Protection Circuit Built-in」とUSB Type-Cポートがある。国内向けの本品にはPSEマークと(株)ユタカの表示も確認できた。
サイズ差は並べると明確である。左は一般的な21700セル、中央のXTARは保護回路を追加した5000mAhモデル、右端がP2160TCだ。保護回路、容量増加、USB Type-Cという機能追加によって、同じ「21700系」でも長さも端子部分の構造もずいぶん違う。
P2160TCへの充電は本体側面のUSB Type-Cポートからする。ACアダプターと接続するとプラス端子周辺の青色LEDが点灯し、充電状況を知らせてくれる。専用の21700充電器を持ち歩く必要はない。
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