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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第167回

“Fable級が無料”は本当か AI市場を震撼させた「Kimi K3」を試した結果

2026年08月03日 08時00分更新

文● 新清士

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“メタ認知能力”の有無も影響?

 ただし、奇妙に感じた部分もありました。それぞれの構成要素が、ぶつ切りになっているような印象を受けたのです。パワーアップアイテムを早い段階で集めることができれば、後半までかなり有利に進められるという状況は変わりません。何が出てくるのかは偶然による部分も大きいので、序盤で強力になると、その興奮がかなり高まり、このゲームの魅力になっていると感じました。圧倒的な攻撃力も、後半には、激しい敵の攻撃に耐えられなくなって、1度のミスで失ってしまうので、ゲームの緊張感は否応なく高まります。

 ただ、それらの要素は、計算された総合的な体験として設計されたものではないと感じたのです。

 Fable 5とのやり取りで、高度な知性を持っているように感じられ、計画のレベルが高い理由の一つには、その“メタ認知”能力があると筆者は考えています。ある計画を検討し、実施する場合には、利用するユーザーをシミュレートして、その情報を計画の中にも盛り込んでいるのではないか、という仮説です。シューティングゲームを作る場合にも、他のLLMと比べて、それが全体的な経験の設計力の差として出ているのではと筆者は考えています。(参考:AIはすでに、私たちの心を内部で再現しているのかもしれない

 同じような能力をKimi K3も持っているのかを質問してみたところ、「人間のプレイヤーを再現する内蔵シミュレーターはありません」と答えてきました。その上で、「学習した『典型的なプレイヤー行動』の知識」という経験則の寄せ集めで、このゲームを作ってきたと説明してきました。Kimi K3が、過去のシューティングゲームの経験則で作ってきたのだとすると、個別のパーツはバグがない状態で作れる一方で、ゲーム全体の体験の設計にまで踏み込んで最初からバランス調整できなかった理由も説明できます。

 Kimi K3は、個別能力こそ鋭いものがあるものの、Fable 5ほどの総合的なメタ認知メタ認知能力までは、まだ到達していないのではないかと、筆者は推測しています。

Kimi K3が実際に答えたログ

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