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ディズニー映画の制作を支えるネットワーク事例も、HPE Discover 2026基調講演レポート

“Juniper・MistとArubaの融合”でCiscoに対抗 HPE Networkingが語る「AI時代のあるべき姿」

2026年07月02日 12時45分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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キャンパスからデータセンターまで、自律型ネットワークを展開するHPE

 ラヒム氏は、4つのネットワーク領域(キャンパス/ブランチ、セキュリティ、ルーティング、データセンター)のそれぞれで、最新の技術動向を紹介した。その軸となったのが、旧Juniper製品である「HPE Mist」と「HPE Aruba Central」の相互運用強化だ。マイクロサービスと共通のエージェンティックAIフレームワークを用いて実現している。

HPEの自律型ネットワークは、マイクロサービスとエージェンティック・メッシュフレームワークで実現する

 キャンパス/ブランチネットワーク領域では、これまでHPE Mist専用だったAI運用エンジン「Marvis」を、HPE Aruba Centralでも使えるようにした。またハードウェアでは、MistとAruba Centralの両方の管理プラットフォームに対応する無線LANアクセスポイント「HPE Networking 723H」を一般提供開始した。さらに今後は、「HPE Aruba Networking CX」スイッチのHPE Mistへの対応も進めるという。

HPE MistのAI運用エンジン「Marvis」が、「HPE Aruba Central」でも使えるようになった

HPE ArubaのCXスイッチもHPE Mistで管理できるようになる

 セキュリティ領域では、SASEを中心に紹介した。新たに「HPE Aruba Networking EdgeConnect SD-WAN」と「SASE Orchestrator」を発表し、一貫したゼロトラストポリシー、AI主導のネットワークセキュリティ運用を実現すると説明する。

 また、AI対応のハイブリッド・メッシュ・ファイアウォールでは、AIアプリのガバナンスを「認可/非認可/許容」の3段階で管理できる機能を発表している。ライブデモでは、ChatGPTとClaudeへのアクセスはすべてブロック、Geminiへのアクセスは許可するが機密ファイルのアップロードや特定キーワードを含むプロンプトの送信はブロックするといった、細かな条件付きの制御ができることを紹介した。

SASEではSD-WANやSSEを統合

AIファイアウォールでは、AIアプリケーション利用に対する細かな制御機能を発表

 ルーティング領域では、Marvisが備えるデジタルツイン機能「Experience Twins」を用いて、システムローンチの事前検証を行うというシナリオのライブデモが披露された。

 ローンチ前でユーザーが存在しない状態だが、この機能を使えば仮想的な合成トラフィックが生成して負荷をかけることができる。継続的な監視の結果、遅延が悪化したという通知があったため、Marvisに原因を問い合わせると、「設定変更により優先ルートが削除され、トラフィックがバックアップパスに切り替わった」との回答。問題を修正するための推奨アクションも提示されるので、それを実行して遅延を回復させた。なお、将来的にはMarvisが自動的に修正アクションを実行することもできるようになるという。

 データセンター領域では、AMDのラックスケールAIインフラ「AMD Helios」向けに開発されたスイッチ「HPE Juniper Networking QFX 5252」や、Broadcom「Tomahawk 6」チップ搭載で1.6Tbps接続を特徴とする業界初の100%液冷スイッチ「QFX 5250」など、最新の技術革新を紹介した(関連記事:1.6Tbpsが64ポートの“バケモノ”液冷スイッチ! Interopで話題を集めたHPE「QFX5250」)

 今回のDiscoverでは、仮想化・コンテナ管理プラットフォームである「HPE Morpheus」とHPE Networkingとの統合も発表されている。

 従来、仮想マシンをプロビジョニングする際には、ネットワーク機器の物理的な設定に数時間、数日を要することが多く、アプリ開発者はその設定変更を待たなければならないという課題があった。今回の統合では、仮想マシンの作成時に必要なネットワーク設定が物理ファブリックへプッシュされ、設定変更が自動的に行われるようになるという。

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