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遊食 ! 東日本 第50回

半べその吊り橋だけじゃ足りない私に、那須はステンドグラスの教会とニラ蕎麦を出してきた【那須町の旅#1:観光編】

文●南條知子

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那須名物「ニラたっぷり蕎麦」を初体験! 果たしてそのお味は?

 美術館でたっぷり集中したあとのランチは、グルメの知人に「那須に行くなら絶対ここは行って!」と強くおすすめされた「にら蕎麦」を食べに「そば処れんや」へ。ニラが大好きなのでそうめんに入れたりはするのですが、そばとの組み合わせは初めてです。期待大!

そば処れんや

 偶然ですが、「那須ステンドグラス美術館」からタクシーで5分足らずでした。古民家の佇まいにテンションが上がります。

 注文したのはもちろん「にら蕎麦 二合盛」(1800円)。一合盛と悩んだのですが、木箱に入っているのは二合盛以上なので、こちらに。

「にら蕎麦 二合盛」(1800円)

 色鮮やかなニラが蕎麦を覆ってます! 想像以上のニラ、ニラ、ニラ。蕎麦とニラを一緒にすくい口に入れると「おいしい!」しか言葉が出ません。ニラの風味と蕎麦の香りのマリアージュに箸が止まりません。期待を超える美味しさでした。

 同行者は、もう1つの人気メニュー「名物 湯葉蕎麦〜豆乳汁仕立て〜(冷)」(1600円)をオーダー。

「名物 湯葉蕎麦〜豆乳汁仕立て〜(冷)」(1600円)

 これがまた絶品! 豆乳ベースのスープが見た目よりしっかりとした味付けでした。湯葉もたっぷりで、大満足。どちらも東京ではありそうでないメニュー。また食べに行きたいです。


DATA
そば処れんや
住所:栃木県那須郡那須町高久乙2733-2
HP:https://ren-ya.rest/
アクセス:JR那須塩原駅からバスと徒歩で約35分


今でも脳裏に焼き付く那須岳の麓で「吊橋」体験

 お腹もいっぱいになったので、いよいよ那須高原の自然を満喫するため、バスと徒歩で約30分、タクシーだと10分ほどの場所にある、「つつじ吊橋」に向かいます。橋の長さは290メートル、眼下に那須の山々と渓谷を望む絶景スポットです。

 実は私は極度の高所恐怖症。でも絶景は見たい。

つつじ吊橋への道

 駐車場から「つつじ吊橋」へ向かう道がまた癒されます。まさに緑の中を歩いて行くのですが、びっくりするくらい大きな虫の声があちこちから聞こえてきます。ここではすれ違う人とは「こんにちはー」と声を掛け合う、山ルールが適用されます。

 5分も歩くと「つつじ吊橋」に到着!

つつじ吊橋

 こわごわ、渡りました。最初のほうは順調でした。下に見えるのが川ではなく木々なので、それほど高さを感じなかったんです。でも、どんどん進んで行くと、橋がゆらゆら揺れるんです。それが無理で、走って戻りました。向こうまで行けそうに見えたんですけどね(涙)。ちなみに高齢者の方々も見かけたので、普通は大丈夫なんだと思います。

 吊橋を渡った向こうには「ヤマツツジの大群落」があるはずだったのですが、渡れなかったので、クルマで行きました(汗)。

ヤマツツジの大群落

 取材時(5月末)は残念ながらヤマツツジのシーズンは終わった後でした。でもところどころに残るツツジのオレンジが美しかったので、見れてよかった!


DATA
つつじ吊橋
住所:栃木県那須郡那須町湯本地内
アクセス:JR那須塩原駅から電車とバス、徒歩で約1時間、バスと徒歩で約1時間


2022年に割れてしまった伝説、九尾の狐を封じた「殺生石」の今

 那須に来たなら、つつじ吊橋から車で2、3分の場所にある有名スポット「殺生石(せっしょうせき)」は行かねばなりません。

 目的地付近に近づくと、車の中にいても硫黄の香りを感じます。そう、那須は温泉の源泉地なんです。

山肌に見える殺生石

 「殺生石」とは、九尾の狐が妖女に化けて鳥羽上皇をたぶらかしそうとして陰陽師に見破られ、石に姿を変えたという伝説が残る場所。周辺からは所々湯気が立ち上り、硫黄の香りが漂います。

間近で見る、パックリ割れた殺生石

 近くまで行くとビックリ、「殺生石」は2つに割れていて、しめ縄も外れていました。2022年3月に殺生石が割れて、「災厄のサインか」「厄落としになる」とニュースにもなったそうです。「殺生石」までは木道が敷かれているので、歩くのに苦労はしませんでした。硫黄の匂いを楽しみながら神秘的な石を見られる貴重な観光スポットです。


DATA
殺生石
住所:栃木県那須郡那須町湯本182付近
HP:https://www.town.nasu.lg.jp/0224/info-0000000398-1.html
アクセス:JR那須塩原駅からバスとタクシーで約50分


酪農×福祉×観光の複合施設「GOOD NEWS」

 那須には若者に人気のおしゃれスポットもあります。4年前にオープンした「GOOD NEWS」です。殺生石からタクシーで15分ほど、那須塩原駅からバスと徒歩で30分程度です。いまや那須を代表するお土産品のお菓子「バターのいとこ」を生み出した会社が運営する複合施設で、、森と共生したショップやカフェが並ぶ「持続可能なまち」が広がっています。

GOOD NEWS NEIGHBORS

 GOOD NEWSのコンセプトは、「酪農家応援・就労応援・観光体験の3つをつなぐ会社」。生乳からバターになれるのはわずか4パーセント。残りの90パーセント以上は、スキムミルクとしてなかなか有効活用されない現状があります。そのスキムミルクを主役にしたお菓子が、「バターのいとこ」です。

「バターのいとこ」

バターのいとこ定番フレーバー「ミルク」(1080円)

 「バターのいとこ」は柔らかいゴーフレットのようなお菓子で、定番のミルクのほか、チョコや塩キャラメル、宇治金時、ホワイトチョコに加え、那須本店限定のバナナなどがありました。私は初めてなので定番の「ミルク」をお土産に買いました。

バターのいとこ定番フレーバー「ミルク」(1080円)

 帰宅して開封。ちょっと柔らかかったので、冷やして食べたらそのほうが好みでした。食感はバターサンドとは違って、しっとりとした独特の生地の感触がクセになります。じゃりじゃりとした砂糖、バターの風味をしっかり感じ、ミルクジャムがおいしかった。3枚入りでこの値段?とビビりましたが、自分用の贅沢にアリです。東京でも売っているので買ってしまいそう。
施設内には規格外野菜を使ったスパイスカレーパン屋さん、生クリームからバターを分離した後に残る”バターミルク”を生地に使用するドーナツ屋さん、市場で余ったお花を廃棄せず販売するお花屋さんなど、未活用食材や未出荷品を利用したメニューを提供するショップが入っています。。歩いていると「あ、これも未活用食材か」と気づきます。

緑とお店が共存していて、公園としての機能も持っています

 テナントは古い小屋を解体したときに出る廃材で作られているそうです。昭和な感じのガラスが使われていたりして、ところどころ楽しい発見があります。


DATA
GOOD NEWS NEIGHBORS
住所:栃木県那須郡那須町高久乙24-1
HP:https://goodnews-nasu.com/
アクセス: JR那須塩原駅からバスと徒歩で約30分


 瀟洒な美術館に古民家蕎麦、吊り橋に伝説の石、そして那須の自然を活用した未来型の商業施設まで、那須の魅力は自然と共にあるのだなと実感できた1日でした。

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