1390年前から那須で湧き続ける温泉「鹿の湯」
那須の温泉を語るうえで外せないのが、温泉浴場「鹿の湯」です。その歴史は約1390年前の西暦638年、郡司・狩野三郎行広が射損じた白鹿を追ったところ、その鹿が温泉で傷を癒していた──そんな伝説があるそうです。
現在の「鹿の湯」は日帰り温泉として運営されています。泉質は強酸性の硫黄泉で、白濁した湯が特徴。入浴料は大人500円で、シャンプーやボディシャンプーの使用は禁止されています。41、42、43、44、46、48度(女湯は48度を除く)の6種類の浴槽から好きな温度を選んで入浴し「3分入ったら一旦出て15分休憩」が推奨されています。
運営会社の那須温泉株式会社執行取締役の篠原大祐さん曰く
「お湯が柔らかいから、慣れた方は45度でも全然熱く感じないんですよ。でも水道水を40度に沸かしたら、もう熱くて入れない」
「へー」「ほぅ」と、お話を伺いながら何度も相槌。篠原さんは民宿をやっていた頃、包丁で手を切ると傷口を鹿の湯に浸けて治していたんですって。
建物は昭和16年に建て替えられたもので、素朴で味がある木造の佇まい。湯治体験半日券(土日祭日1500円、平日1200円)を買えば先着順で利用できる休憩室が3部屋あり(定員は2人、4人、8人など)、友人とここでゴロゴロしたら楽しそう。
ちなみにこちらは映画『ゴールデンカムイ』のロケ地としても使われたそうです。
DATA
那須温泉 鹿の湯
住所:栃木県那須郡那須町湯本181
HP:https://www.shikanoyu.jp
アクセス:JR那須塩原駅からバスと徒歩で約50分
鹿の湯源泉かけ流しの宿「旅館山快」で事件勃発! 宿泊時にはご注意!?
実は鹿の湯の源泉を引いている旅館は周囲に10軒あります。今回はその中のひとつ「旅館山快」に宿泊することにしました。旅館ならシャンプーやボディソープも使えます。「旅館山快」は家族経営のこじんまりした旅館で、一昨年に浴室と客室の一部を改装したばかりだそうです。
この宿の最大の売りは、鹿の湯と同じ源泉を引いた白濁のかけ流し温泉です。なんと24時間入れます。旅館山快の代表取締役、阿久津千陽さんによると「お湯が柔らかく入浴時には少しヌルッっとしますが、上がってしばらくするとスベスベに変わるのが鹿の湯の特徴です」とのこと。楽しみ!
大浴場は大きな浴槽が1つある「千慈の湯」と浴槽が2つある「若鹿の湯」の2種類で、21時に男女が入れ替わります。大きい浴槽は約40〜41℃、2つの浴槽のうち1つを約43℃にしているとのこと。さらに予約不要で利用できる貸切風呂が2つあります。
1泊2食付きで1万4150円〜はお値打ちだと思います。しかもいまどきあまりお目にかかれない部屋食です。これには感動! なお、予約は基本2名以上ですが、空きがあれば1人の利用も受け付けてくれます。
お肉は地元の「ステーキハウス寿楽」のお肉とのこと。地元の方においしい那須和牛を食べられるレストランを聞いたら真っ先に挙がった名前だったので、うれしくなりました。でも私は一番安いプランを利用したため、寿楽のお肉ではあるのですが、那須和牛ではなかったそうです。チャンチャン。
傷に効くと聞いたので、ささくれを意識してお湯に浸けるようにしたところ、心なしかマシになった気がします(本当)。ただ、人間には効果のある泉質ですが、電化製品や金属には注意が必要のようです。こちらの旅館、エレベーターがないのは、故障するおそれがあるからだとか(びっくり)。テレビも2年くらいしかもたないんですって。そして部屋に置いておいたシルバーアクセサリーが一晩で変色していました! お風呂場に持っていったわけでもないのに。鹿の湯の威力を実感しました。ご利用の際はシルバーアクセサリーにはご注意を!
DATA
旅館山快
住所:栃木県那須郡那須町湯本22
HP:https://nigoriyu-sankai.com/
アクセス:JR那須塩原からバスで約45分
新鮮な野菜と良質な肉、おいしい乳製品で栄養を摂取した後は温泉で肌もピカピカに。これ以上望むものはない1泊2日の那須旅行でした。
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