新清士の「メタバース・プレゼンス」 第152回
Seedance 2.0×AIエージェントでAI動画が激変 “AI脚本家”や“AI絵コンテ作家”との共同作業で、アニメ制作が身近に
2026年04月13日 07時00分更新
ただし1分間のアニメ制作のコストは2000円
OiiOiiは、自社では画像AIや動画AIのモデルを開発しているのではなく、基本的には他社製のモデルをAPI経由で組み合わせて使っているようです。画像についてはグーグルの「NanoBanana」、動画についてはSeedance 2.0、音楽はSunoを使っています。エージェントについて、どこの企業のLLMを使っているのかは断定できなかったのですが、たまに中国語が混じったりすることから、中国系のLLMを使っているのではと推測しています。
シナリオからストーリーボードを作成する方法はNano Bananaの持つ強力な機能であることは、以前ご紹介しました(参考:「画像生成AI「Nano Banana Pro」で判明した“ストーリーボード革命”」)。その1枚で表現される9枚なりのストーリーボードでは、一貫性が維持できるため、メリットが大きいのです。Seedance 2.0にストーリーボードをリファレンス画像として追加して、一貫性のある動画を作り出しているようです。
ただし、複数枚のストーリーボードにまたがる場合には、完全な一致が難しくなります。赤いアンドロイドの武器の弾を共通化するように、絵コンテのテキストに指示するといった工夫が利用時には求められることになります。
OiiOii内では、“Bento”というポイントを消費する形で、2400円の月額コースで1000Bentoに加え、毎日100Bentoがログインボーナスとしてもらえます。ただ、1分(15秒x4回)の動画制作の費用は、約800Bentoを消費するため、2000円前後かかる計算になります。やはり、比較的高価なSeedance 2.0の利用コストが高く、1分で約1500円前後かかるため、これ以上、安くするには難しそうではあります。
ただ、OiiOiiからは、重要な変化を見て取ることができます。去年までは画像AIやそれにつながる動画AIで、どこまで表現できるかが重要でした。今年は、それらをどうやってAIエージェントと組み合わせてパイプラインを設計し、統合運用を実現できるのかに焦点が移ろうとしています。今後も、様々な企業が、AI動画のためのパイプラインを提案してくるでしょう。
1本2000円で、自分のオリジナルの1分のAIアニメ動画を作り上げられる時代が、実際に登場してきています。企業やユーザーの思惑を巻き込みながら、中国発のブームがさらに広がろうとしています。
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