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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第152回

Seedance 2.0×AIエージェントでAI動画が激変 “AI脚本家”や“AI絵コンテ作家”との共同作業で、アニメ制作が身近に

2026年04月13日 07時00分更新

文● 新清士

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“AI脚本家”“AI絵コンテ作家”などの分業体制に

 では実際にOiiOii上で作成してみましょう。まずベースとなる画像を入力します。筆者は過去に画像AI「Midjourney」で作成した画像を入力として使いました。そうすると、作業画面に移り、AIエージェントとの対話エリアと、実際の操作をするキャンバスとが表示されます。そこで必要な情報を順に従い入力し、動画を作成していきます。

 筆者は、「2人のアンドロイドがチームを組んで、サイバーパンクの都市で犯罪組織と戦う物語を作って」と指示しました。作成できる動画のサイズは16:9か、9:16のみです。

OiiOiiの画面。左がAIエージェントの対話画面で、右がキャンバス画面

 OiiOiiは以下の6つのエージェントに分かれて作業を順次実施していきます。必要なエージェントは作業段階に合わせてチャット欄に登場し、対話を進めて詳細を決めていけます。アートディレクターと、アートスタイルや基本のキャラクター設定を設定後、脚本家がストーリーを作り出し、キャラクターデザイナーがキャラクターの三面図を起こしていきます。

・アートディレクター ―アートスタイルの決定 
・脚本家 ―脚本執筆
・キャラクターデザイナー ―キャラクター背景設計・デザイン
・美術デザイナー ―背景作成
・絵コンテ作家 ―脚本に基づいたカット割りと動画作成
・ミュージックディレクター

キャラクターデザイナーが作成した三面図(右)。左は筆者が提供したリファレンス画像

脚本家がまとめたショート動画用の脚本。もちろん、自分で作り込んだ脚本を読み込ませることもできる

 次に、美術デザイナーが背景を作成します。案はテキストで3つ作成され、その画像が作られた後(画像上)、承認すると、別の角度からの画像が追加されます(画像下)。

美術デザイナーが作成した舞台となる路地裏シーン

 そして、絵コンテ作家が脚本を元にそれぞれのシーンを作成し、さらに9つの画像でストーリーボードを作成します。それぞれのシナリオにあったシーンにあった画面構成案をまとめます。それぞれのシーンは15秒で構成されるため、4つのシーンで構成すると約1分の動画ができあがる計算になります。

絵コンテ作家が作成したシーン構成とストーリーボード

シーン1を別画面で出したもの。どういうシーンで構成されているのか、何となく理解できる

 そして、問題がなければ、それぞれのシーンの動画作成に作業を進めます。そして、作成された4つの動画ファイルを結合し、通しで確認した後に、ミュージックディレクターが雰囲気に合った曲を作成して完成となります。動画は1920x1080ピクセルのHDに画質を引き上げた状態でダウンロードできます。

△完成した動画

 完成した動画では、バディを組む二人のアンドロイドが、路地裏で敵ロボットに囲まれている状態から、反撃して脱出するまでが描かれています。

 ただし、様々なミスも見受けられます。赤いアンドロイドが持っている銃器から出ている攻撃が、マシンガン状であったり、レーザー状であったりと変わってしまっています。また、敵ロボットとの位置関係が微妙におかしかったりするシーンもあります。

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