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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第228回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 3月28日~4月3日

若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

2026年04月06日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2026年3月28日~4月3日)は、企業のデータレジリエンス(回復性)に関する実態、“退職の本音と建前”に見られる中小企業と若手退職者の認識ギャップ、フリーランスで進むAI業務活用とクライアントへの説明、アジア5カ国で見劣りする日本の「ハイクラス人材」給与水準についてのデータを紹介します。

[セキュリティ] 「“データ停止”は景気後退より怖い」が6割、データとAIに依存する企業ビジネス(Veeam Software、4月3日)
・完全なデータ停止に見舞われた場合「3日以上のダウンタイムを乗り切れない」が8割
・ITリーダーの44%が「24時間以内にすべての重要データを復旧できる自信がない」
・脅威トップは「ランサムウェア/サイバー攻撃」が67%、「AI関連リスク」29%

 3月31日の「世界バックアップデー」にちなみ、6カ国(英・米・独・仏・豪・NZ)の企業幹部およそ4300人を対象に行われた「データレジリエンス」に関する調査結果。現在のビジネスはデータとAIへの依存を強めており、データ損失やダウンタイム(システム停止)に対して「かつてないほど脆弱になっている」と指摘する。調査では76%が、自社が完全なデータ停止に見舞われた場合に「3日以上を乗り切れない」と回答。また、44%は「24時間以内にデータ復旧できる自信がない」と答えている。今後1年間で最も恐れるリスクのトップは「ランサムウェア/サイバー攻撃」(67%)だったが、AI活用の浸透を背景に、自動化システムの暴走(制御不能)などの「AI関連リスク」(29%)がこれに次いだ。

 ⇒ いまや日々の業務継続もビジネス成長も「データとAI」抜きには語れない時代になりました。62%の企業幹部が「データ停止は景気後退よりも大きな経済的脅威」と回答したそうです。データの回復性(データレジリエンス)の重要度が高まっています。

[人材] 退職理由の“本音と建前”、若手エース社員の退職を思いとどまらせるためには?(ジンジブ、3月31日)
・人事機能がない中小企業の約6割が「退職者の本音を把握できていない」
・約6割は「退職の予兆に気づいていたが、具体的な対策/改善ができず」
・若手退職者が伝えなかった“本音の退職理由”、トップは「古い慣習や非効率な業務方法を改善する姿勢がない」

 人事機能がない中小企業の経営者/役職者と、過去5年以内に退職経験のある若手社員(20~35歳)を対象に「退職理由の本音と建前」を調べた。企業側は56.3%が「退職した若手社員の本当の退職理由(本音)のまったく/あまり把握していない」と回答。しかし、退職者側では「退職時に伝えた理由はとても/やや本音だった」が63.9%を占めており、双方の認識にギャップが見られる。会社側では、若手社員の退職の兆候についても「予兆に気づいていた(薄々感じていた)が、具体的な対策/改善ができなかった」(57.3%)、「予兆に気づけなかった」(37.4%)と苦慮する様子がうかがえる。

 ⇒ 労働人口が減少し、若手人材の流出防止に苦慮する企業。退職者側は「経営方針や戦略について納得できる説明があればとどまった」(32.0%)、「本音や不満を拾い上げる仕組みがあればとどまった」(27.7%)と回答していますから、まずは双方が“本音”で語り合える環境づくりが大切そうです。

企業側が、若手社員の退職を防ぐうえで課題に感じること(出典:ジンジブ)

企業側の過半数は、若手社員の「本当の退職理由」をまったく/あまり把握できていないと感じている(出典:ジンジブ)

若手退職の「予兆に気付けなかった」が37.4%、「気付いていたが対策/改善できなかった」が57.3%(出典:ジンジブ)

若手退職経験者の63.9%は「とても/やや本音」の退職理由を伝えたと認識(出典:ジンジブ)

本音を伝えなかった若手退職者の「本音の退職理由」(出典:ジンジブ)

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