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AI時代、経営が見直すべきは人員数ではなく「判断処理能力」(組織行動科学(R))

PR TIMES

組織行動科学(R)︎
33.8万人・980社の分析より企業の82%で判断経験が減少。生成AIが「正しく処理すれば進む仕事」を担う一方、企業競争力を左右するのは、職種毎に残る「判断仕事」を誰がどれだけ担えるか。

組織行動科学(R)を提供するリクエスト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:甲畑智康)は、生成AIの普及が進む中で、経営層が見直すべき対象は人員数そのものではなく、組織の判断処理能力であるという視点を整理したレポートを公開しました。

レポートのダウンロード

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生成AIは、資料作成、情報整理、定型対応、既存ルールや過去事例に沿った処理など、正しく処理すれば進む仕事を急速に担いやすくしています。
一方で企業の現場には、顧客ごと、案件ごと、現場ごと、部門ごとに条件が異なり、正しく処理するだけでは進まない仕事が残ります。こうした仕事では、何が起きているのかを確かめ、どこに違いがあるのかを見極め、何を優先し、どう進めるのかを決める判断が必要です。
3月25日のリリースでは、この点が顧客接点人材、管理職、企画職、現場監督、バックオフィスの5職種ごとに整理されています。

当社がこれまで公開してきた分析では、企業の82%で仕事の中の判断経験が減少し、管理職の72%が部下の判断機会減少を実感していることが示されています。つまり、多くの企業では、AI時代に必要性が高まる判断仕事が残る一方で、それを担える人材を増やす構造が弱まっています。これは人材育成上の問題にとどまらず、企業の供給能力・対応力・競争力を左右する経営課題です。

本レポートでは、3月に公開してきた一連のリリースを踏まえ、経営層が最後に意思決定すべき論点を整理しました。焦点は、AIをどこに入れるかだけではありません。人に残る判断仕事を、どの職種で、どのように分散し、どのように育て、どのように再現可能にするかです。

AI時代、経営が見るべきは「何人いるか」ではなく「何人が判断できるか」

これまで多くの企業では、人員数、稼働時間、処理件数、生産性といった指標が、供給能力を把握する中心でした。もちろん、これらは今後も重要です。
しかし、生成AIが正しく処理すれば進む仕事を急速に担うようになる中で、供給能力の制約は別のところへ移ります。

これから企業のボトルネックになるのは、
正しく処理するだけでは進まない仕事を、誰がどれだけ担えるか です。
- 顧客がなぜ決め切れないのかを見抜くこと
- 部下がどこで止まるのかを見抜くこと
- 何を問うべきかを見抜くこと
- 止まりそうな現場を前に進めること
- 制度と実態のずれを見抜いて運用を成立させること

こうした判断仕事が一部の熟練者や管理職に集中したままでは、AIを入れても企業全体の対応能力は増えません。むしろ、周辺業務が効率化されるほど、判断の集中が新たな制約として際立ちます。

つまり、AI時代に経営層が見るべきなのは、人員数ではなく、
- どの仕事に判断が残るのか
- その判断がどの職種・どの階層に集中しているのか
- 何人がそれを担えるのか
- その判断経験が仕事の中で育つ構造になっているのか

この4点です。

AIを入れても、判断が集中したままでは供給能力は伸びない

AI導入によって効率化されるのは、資料作成、情報整理、定型対応、標準処理、既存事例の整理といった領域です。これらは確かに企業にとって重要ですが、そこだけが速くなっても、案件が前に進むとは限りません。

実際に企業で滞留が起きるのは、
- 顧客対応で誰が決め手を握っているかが見えていない
- 管理職が任せ方を設計できず、部下が止まる
- 企画が問いの設定を誤り、意思決定がずれる
- 現場で条件差が衝突し、工程が止まる
- バックオフィスで制度と実態のずれが解消されず、業務が詰まる

といった場面です。これらは、正しく処理する力だけでは解決しません。必要なのは、その場で何が起きているのかを確かめ、何を優先し、どう進めるべきかを判断できることです。3月25日のリリースでは、これが職種ごとに異なる「判断経験」として整理されています。

経営層にとって重要なのは、こうした判断を「優秀な人に任せる」ことではなく、どの職種で、どの判断が、どのように集中しているかを見える化し、それを分散・再現・育成することです。
この設計がないままでは、AI活用は効率化にはつながっても、企業競争力の源泉である対応力の拡張にはつながりません。

経営層が最後に意思決定すべきこと

本レポートでは、経営層が最後に意思決定すべき論点を、次の3つに整理しています。
1.どの仕事が「正しく処理するだけでは進まない仕事」なのかを明確にする
AIに寄る仕事と、人に残る仕事を混同したままでは、教育も投資もずれます。最初に必要なのは、各職種の中で、何がAIに寄り、何が判断仕事として残るのかを切り分けることです。3月19日のリリースでも、最初に着手すべきは「まずどの仕事から変えるべきか」を見極めることだと整理されています。
2.その判断が、どの職種・どの階層に集中しているのかを可視化する
顧客対応、管理、企画、現場、制度運用のどこに判断が集中しているのかが見えていなければ、対応能力の上限も見えません。3月1日の講習シリーズでは、ストック型業務では対象ごとに条件が異なるため、対応能力の上限は「判断できる人の数」に制約されると整理されています。
3.その判断経験を、仕事の中でどう分散・再現・育成するかを設計する
判断は知識教育だけでは育ちません。必要なのは、どの場面で、何を確かめ、どう迷い、どう決め、どう振り返るかを、日々の仕事の中に組み込むことです。3月15日のリリースで提示された「判断経験設計」は、そのための考え方です。

AI時代の経営課題は、「効率化」だけでは終わらない

多くの企業でAI導入は、効率化、工数削減、生産性向上の文脈で進んでいます。もちろん、それ自体は重要です。しかし、3月シリーズ全体を通して明らかになったのは、AI時代に企業競争力を分けるのは、効率化だけではないということです。

本当に問われるのは、
- AIが担いやすい仕事を切り分けたうえで、人に残る判断仕事をどれだけ増やせるか
- その判断仕事を、どれだけ一部の人から組織全体へ広げられるか
- そして、その判断経験を仕事の中でどれだけ設計できるか。

です。この意味で、AI導入と判断経験設計は別テーマではありません。経営として、同時に設計すべきテーマです。

まとめ

AI時代に経営が問われるのは、AIを導入することそのものではありません。人に残る判断仕事を見極め、それを担える人材を増やし、組織の判断処理能力を拡張できるかどうかです。

企業の82%で判断経験が減少している今、経営層が見るべきなのは、「どれだけ処理が速くなったか」だけではありません。
- どの仕事に判断が残るのか
- その判断を誰が担っているのか
- その判断経験が仕事の中で育つようになっているのか

ここを見直さなければ、AI活用は効率化にとどまり、競争力の拡張にはつながりません。

AI時代に必要なのは、人員数をどう最適化するかだけでなく、組織の判断処理能力をどう設計し、どう増やすかだと考えています。本レポートは、その意思決定の出発点として、経営層が見直すべき論点を整理したものです。

レポートのダウンロード

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より詳しく知りたい方へ

判断構造そのものをどう設計するか
「ストック型産業の対応能力上限を拡張する『判断デザイン導入講習シリーズ』を開始」
なぜ今、判断経験設計が必要なのか
「企業の82%で、AI時代に必要な『判断経験が減少』。33.8万人・980社の分析を背景に『判断経験設計プロジェクトベースドラーニング』を提供開始」
どの仕事から着手すべきか
「AI時代に必須:判断できる人材を育てるには、『まずどの仕事から変えるべきか?』」
職種ごとに人に残る仕事は何か
「AI時代、職種ごとに人に残る仕事は『正しく処理する』だけでは進まない仕事で決まる」



会社概要

リクエスト株式会社
会社案内:https://requestgroup.jp/corporateprofile
代表取締役 甲畑智康:https://requestgroup.jp/profile
E-mail:request@requestgroup.jp

リクエスト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:甲畑智康)は「より善くを目的に」を掲げ、33.8万人の働く人のデータに基づいた 組織行動科学(R) を基盤に、7つの研究機関が980社を支援している企業です。
組織行動科学(R)は組織で働く私達の思考と行動が「なぜ起こり」「なぜ続くのか」を事業環境と経験から解明し、より善く再現する手段です。



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