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保険やリース業界にも広がるオファリングソリューションの現在地

2030年度までに売上2000億円を目指す 富士通、初年度堅調の金融業界向け「Uvance」を拡充中

2026年02月25日 14時45分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 富士通が2025年に始動した、金融業界向けのDXソリューション群である「Uvance for Finance」が堅調なスタートを切っている。2025年度の売上は目標とした700億円を上回る800億円以上を見込む。今後もソリューションを拡充しつつ、2030年度までに2000億円の売上を目指す方針だ。

 富士通は、2026年2月24日、Uvance for Financeに関する説明会を開催。富士通の執行役員常務 金融ビジネスグループ長である八木勝氏、Financial Service & Insurance事業本部 本部長である西田浩朗氏より、銀行に加えて保険やリースなど、金融領域全般にわたり強化を進めるUvance for Financeの進捗や推進戦略が語られた。

(左)富士通 執行役員常務 金融ビジネスグループ長 八木勝氏(右)Financial Service & Insurance事業本部 本部長 西田浩朗氏

7つのカテゴリでオファリングを拡充中

 富士通は、2025年6月に、金融機関のデジタル変革を支援するソリューションを「Uvance for Finance」として体系化した(参考記事:ネット勘定系シェア5割越えを目指す富士通 ATM撤退で脱ハードウェアを加速)。

 このUvance for Financeは“3つの層”で構成されている。第1層は、信頼性と柔軟性を兼ね備えた基幹システムである「コアソリューション」。第2層は、コアソリューションのデータを基に価値を生み出す「AI/データ利活用プラットフォーム」。第3層は、「カスタマーエクスペリエンス向上やスマートソサエティ」を実現するフロント層となっている。

 こうした3層を具現化すべく、7つのカテゴリ内で多様なオファリングソリューションを提供するのがUvance for Financeの全体像となっている。

【Uvance for Financeの7つのカテゴリ】
・コアソリューション:「Reliable Core System」
・AI/データ利活用プラットフォーム:「Data Driven Finance」「RegTech & Compliance」「Sustainable Finance」
・カスタマーエクスペリエンスの向上/スマートソサイエティの実現:「Personalized Experience」「Finance Automation」「Embedded Finance」

3層からなるUvance for Finance

コアソリューション:保険・リース業界向けの基幹システムを拡充

 最初に、Uvance for Financeの土台となる「コアソリューション」の進捗が説明された。コアソリューションは、パブリッククラウド・マイクロサービスアーキテクチャ・クロスインダストリーという技術的な革新性を取り入れつつ、信頼性も担保された「Reliable Core System」のオファリングとして提供される。

 各金融領域向けのコアモジュールの整備が進んでおり、銀行向けには勘定系ソリューション「Fujitsu Core Banking xBank(クロスバンク)」が提供され、ソニー銀行が第1号ユーザーとして稼働を開始している。xBankは、2025年9月に機能開発への生成AI適用を始め、AIドリブン開発への段階的移行を推進中だ。

 今回新たに紹介されたのは、保険業界向けの「Fujitsu Cloud for Insurance Japan Edition」とリース業界向けの「LEASING-1 Neo」である。

 Fujitsu Cloud for Insurance Japan Editionは、保険ビジネスでグローバルスタンダードとなっている「SAP Fioneer Cloud for Insurance」を基盤に、富士通が日本市場の要件を統合した基幹システムだ。「これまでは、日本の規制要件や商習慣に対応するための顧客の負荷が高かった。ジャパンエディションを富士通が開発し、第一弾として自動車保険に対応したテンプレートを2025年11月に投入している」と西田氏。

 まずは損害保険領域向けに展開されているが、マイクロサービスアーキテクチャを採用しており、生命保険領域や代理店向けのモジュールだけを利用することもできる。

保険コアソリューション「Fujitsu Cloud for Insurance Japan Edition」

 一方のリース業界向けには、中堅の顧客中心に30年以上の実績を持つ基幹システムLEASING-1 Neoをクラウド化している。現在、大企業の顧客向けの機能を拡充しており、直近では、生成AIやSSO・多要素認証などを実装。2026年度には新リース会計規準に対応し、2027年度以降にはAIエージェントも組み込んでいく予定だ。

 同基盤は、FFGリースや日産フィナンシャルサービス、 三菱自動車ファイナンス、FLCSなどへの導入が進んでいるという。

リースコアソリューション「LEASING-1 Neo」

LEASING-1 Neoのロードマップ

 現在、こうした8つのオファリングソリューションが整備されており、今後はクレジット業界向けの基幹システムも提供予定だという。

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