PUACL2026で活躍中のプロ選手に聞いた

【PUACL2026】「優勝か、3勝1敗以外ありえないぐらいのテンション感で」REIGNITE/GGLemon選手インタビュー【ポケモンユナイト】

文●モーダル小嶋/ASCII

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PUACL2026、そしてポケモンユナイトを日々分析している理論派プレイヤー、GGLemon選手にインタビュー!

 戦略バトルゲーム『ポケモンユナイト』の公式国際大会、「Pokémon UNITE Asia Champions League 2026」(以下、PUACL2026)では、ただいま予選リーグが開催中。プレイオフ進出をかけた激しい争いが繰り広げられています。

 PUACL2026は国内トップレベルの選手たちが技術と戦略を競い合う場であると同時に、それぞれのチームや個人が積み重ねてきた時間の集積でもあります。試合結果だけを追っていては見えにくい背景や、プレーに込められた意図は、選手自身の言葉によって初めて輪郭を持つ部分もありましょう。

 本記事では、PUACL2026の舞台で戦うREIGNITEのGGLemon選手のオンラインインタビューをお届けします。

REIGNITE/GGLemon選手

 GGLemon選手はREIGNITEのエース選手として活躍するだけではなく、個人のYouTubeチャンネルでも積極的にポケモンユナイトについて発信している、競技界でも屈指の分析派として知られるプロプレイヤー。そんなGGLemon選手は、チームの現在地、そして長期にわたるリーグ戦をどのように見ているのでしょうか。

 画面越しには見えない葛藤や手応え、そして次の一戦に向けた意識とは。選手の言葉を通して、PUACL2026という大会の現在地と、ポケモンユナイト競技シーンの奥行きを感じ取ってください(※インタビューはDay4終了時に実施したものです)。

今は、ちょうど「上がり始めた」ところ

——まずはDay4までお疲れ様でした。リーグも中盤に差し掛かりますが、ここまで戦ってこられたチームの「現在地」をどのように捉えていますか。

Day4とDay5の間という忙しい時期にも関わらず、質問に快く、そしてよどみなく答えていく姿が印象的でした

GGLemon選手 そうですね。山があるとしたら、「最高到達地点に進むために、今はこのぐらいかな」と感じるところというか。ちょうど「上がり始めた」ところかな、というふうには思ってます。

——Day1からDay4を経て、大会序盤と比較してプレイ面や準備面で変化させたこと、あるいは今後変えようとしていることはありますか。

GGLemon選手 プレイ面では全体として、Day3ぐらいから「積極的にプレイしよう」というふうに意識していて。ちょっとずつ変わってきているなと思ってます。

 準備の面では、Day2ぐらいまでは、自分たちの基礎能力、チームとしての基礎の部分を高めようという練習が多かったんです。けど、Day3前あたりから、大会の本番を想定して練習することが増えましたね。

REIGNITEはDay5終了時点で12位ですが、Day6〜Day7の結果ではプレイオフ圏内の8位以上になるチャンスはまだまだある

GGLemon選手が見る
環境を変化させた「2つの要因」

——Day4から、戦う環境がいわゆる「カイオーガマップ」に変更されました。自分のような素人からすると、ポケモン同士の近接戦闘が増えたように見受けられますが、GGLemon選手としては環境の変化をどのように分析されていますか。

カイオーガマップにより環境に大きな変化が生まれたという

GGLemon選手 おっしゃる通りで、カイオーガマップでブッシュ(くさむら)が増えたじゃないですか。なので、(そこに隠れられる)近距離のポケモン同士の戦いというのが増えていて。

 なおかつ、ちょうどDay4の前に、「がくしゅうそうち」の仕様の変更*1があったんですね。それで、集団で戦うことにかなりリスクが出たというか。少数で戦ったほうが利益が出るというふうに、環境が変わったんですね。

*1 :味方と一緒に野生ポケモンをKOした場合の経験値分配のルールが変更になったことにともない、「がくしゅうそうち」の野生ポケモンや相手ポケモンのKOによる経験値分配がなくなった

 遠距離から戦うポケモンって、味方と準備して戦うタイプが多いと思うんですけど、そういう状況を作りづらくなったこともある。「ブッシュが増えたこと」「みんなで固まって戦いづらくなったこと」、この2つの理由で近接タイプのポケモンが増えたと思ってます。

——ありがとうございます、すごくわかりやすかったです……。さて、組み合わせとして、全11チームとの対戦を一通り終えられたかと思います。戦略面として、現時点で把握されていることや、それを踏まえて今後どのように戦っていきたいかなど、差し支えのない範囲でお聞かせいただけますでしょうか。

GGLemon選手 「このチームはこういう戦術を得意としている」ということは、戦っていても、いろいろ大会の配信のアーカイブを見返すなどしても、掴めてはいますね。それを踏まえたうえで、ドラフトピックを組み立てることもあります。

 ただ、試合中の動きに関しては、自分たちの動きを貫いたほうが強いというふうに思っているので。「こういう動きを相手はしてくるだろうな」ということはわかってるんですけど、それはちょっと度外視して、自分たちのペースに持っていくことを意識してやってます。

感情を1回爆発させて、そして落ち着く

——大会前のティザー撮影時のインタビューでは「落ち込むんじゃなくて、ちゃんとそこで何を改善できるのかというところに視点を当てたい」とおっしゃっていました。環境の変化や多くの対戦などを経験される中で、メンタルの切り替えにおいて意識されていることはありますか。

GGLemon選手 大会前は「一喜一憂しない」というようなことは言ったんですけど、今は逆に、一回ごとにその場で感情を……“爆発”じゃないですけど、ちょっと放出することで、スッキリさせて切り替えるようにはしてます。

 といっても、それはSNSや配信で出すわけじゃなくて。大会中では、試合自体は1マッチにつき、最大で3試合ある。そうすると、一瞬の「勝った」「負けた」がありますよね。そのときに、チーム内で一時的に爆発させて。

 たとえば1試合目に勝ったら、「わーっ!」と喜ぶけど、次は切り替えるみたいな感じで……。そこで1回爆発させて、落ち着くみたいなことをやるようにしています。

——感情を抑制するのではなく、一度出すことでスムーズに次へ進むということですね。

「少しずつ成長してるなっていう実感はある」

——最後に、予選もまだまだ続きますし、その先のプレイオフやPUACL2026 FINALSを見据えて、チームや個人として大切にしたい心構えをお聞かせください。

こちらの質問に対して、常に言葉を選び、時には「どれくらいまで踏み込んだことを言えばいいでしょう?」と記事自体に対する配慮もしてくださったGGLemon選手。プロならではの理知的な受け答えにあふれたインタビューでした

GGLemon選手 チームとしては、練習でやったことを、ちゃんと本番で出せるようにしたい。これは自分の目標でもあるんですね。チーム全体で、なおかつ自分の目標です。特に最後のカイオーガ戦のときに落ち着くことが、意識しなきゃいけないことかなと思ってますね。

 Day5では……Day4のときに目標が3勝1敗だったんですけど、その目標は超えられるようにはしたいなっていう風には思ってます*。優勝か3勝1敗以外ありえないぐらいのテンション感でやっているので、そこを目標にしてがんばりたいですね。

*2:Day5、REIGNITEは2勝2敗。リーグ首位のFENNELに対しても1試合を取るなど、追い込むシーンが見られた

 大会前でのインタビューでも話した通り、プレイオフでは1位を取りたい。そのためにも、今までDay4までやってきて、少しずつ成長してるなっていう実感はあるので。今後のDay5以降もちゃんと成長して、プレイオフに繋げたいなと思っています。


 

 勝敗の結果だけでは語りきれない判断の積み重ねや、チームとしての意思疎通、その一つひとつがPUACL2026の試合内容を形づくっていることが、GGLemon選手の言葉から伝わってきたのではないでしょうか。GGLemon選手いわく「上がり始めた」段階というREIGNITEの逆襲が、ここから始まるかもしれません。

 インタビューで明かされた視点を踏まえてあらためて試合を振り返ることで、プレーの意味や大会の緊張感はより鮮明になるはず。選手たちが次にどのような選択を重ねていくのか、その行方も含めて今後の戦いを見届けたいですね。

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