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ペアーズで「本日のおすすめ」経由のマッチ率が向上

「マッチングアプリでマッチしない問題」ついに終わる? AIでマッチ率が最大2.4倍に向上

2025年11月27日 17時00分更新

文● モーダル小嶋/TECH.ASCII.jp

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 マッチングアプリを積極的に使っているのに、マッチングしないというのは悲しいもの。指先ひとつで出会いのチャンスが広がるはずの世界で、画面の向こうに誰かがいると信じてスワイプを続けても、一向に通知が鳴らない。胸の奥に虚しさがじわりと広がる……。

 そんなシチュエーションを、「AI」が改善するかもしれない。恋活・婚活マッチングサービス「Pairs」を運営するエウレカは、2024年10月から段階的に導入していた推薦AI機能を、1年の運用を通じて成果を公表している。

 同社によれば、「本日のおすすめ」機能に表示された相手に「いいね」を送信してマッチする確率(マッチ率)は、旧AIを利用していた2024年9月時点と比較して、男性でおよそ2.4倍、女性でもおよそ1.5倍に向上したという。

 なぜ、そこまでマッチ率が向上したのか。

 ペアーズは2018年に、推薦AIとして古典的な手法である「協調フィルタリング」をベースにしたシステムを導入している。つまり、AIを導入したのは最近の話ではない。

 しかし、AIによるマッチングアプリの推薦機能において、一般的な推薦AIにはない技術的なハードルとなってくるのが「相互推薦」の必要性だという。

 一般的な推薦AIは、購買・行動履歴などに基づいてユーザーが好みそうなものを学習し、「あなたへのおすすめ」として表示する。一方でマッチングアプリは「あなたが好むタイプ」と「お相手が好むタイプ」を男女双方向に一致させなければならない。

 ペアーズのAIチームは、「いいね」「マッチ」をはじめとしたアプリ内のユーザー行動を読み解き、双方の好みが一致する確率(相互にいいねしてマッチすることの起こりやすさ)を推定・ランキングできるように「相互推薦」を継続的にチューニングしてきたとする。

 その上で、2024年10月に導入したDeep Learningを中核とする推薦アーキテクチャは、大量のデータから特徴を自動的に抽出し、双方の好意が向き合う確率をより精緻に学習できるため、行動ベースの多様なシグナルを取り込みやすくなった。

 相互の好みや非線形な関係を、より精緻に捉えられるDeep Learningを中核とする推薦アーキテクチャの採用により、導入後1年の長期に渡ってペアーズ上では旧AIを大きく上回るマッチ率を維持し続けているという。

 従来より高いマッチ率を実現するペアーズのAIが、アプリを開くだけのワンステップで“効率的”にマッチしやすい相手を推薦してくれる。そんなAIによるマッチングこそが、デジタル時代の恋の入口なのかもしれない。

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