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マカフィーが「最も詐欺に悪用されたセレブのランキング」を発表

BTSが1位、イーロン・マスクが2位……これ、何のランキング? “偽広告に勝手に使われてしまう有名人”ランキングでした

2025年11月18日 12時00分更新

文● モーダル小嶋/TECH.ASCII.jp

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 有名人を装った偽の広告は、未だにSNSにあふれている。画像はそれらしく加工され、コメント欄にはあたかも本物を思わせる文言が並び、利用者の視界に当然のように紛れ込んでくる。AI生成技術の進歩によって見分けはさらに難しくなり、判断を迷う人が後を絶たないのが実情だ。

 オンラインセキュリティ対策製品を手がけるマカフィーは、世界7ヵ国に在住する8600人を対象に実施した「有名人を装ったディープフェイク詐欺に関する調査」の結果を発表。

 調査方法としては、8月にアメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、インドの18歳以上の8600人を対象に実施。加重ランキング方式で分析が行われた。

 調査結果によると、日本国内において、生成AIなどを用いて偽造された有名人の広告を「見たことがある」と回答した人の割合は38%にのぼる。さらに、「詐欺であることが明らかな商品広告やプレゼントキャンペーンをクリックした」経験がある人は7%。被害者が被った平均損失額は11万5000円だった。

 年齢別に見ると、若年層(18〜24歳)は偽の有名人広告をクリックした割合が14%と、全体(7%)のおよそ2倍に及んだ。25〜34歳では8%だったのに対し、55〜64歳および65〜74歳では4%に留まっており、65〜74歳のおよそ79%はそのような偽広告を「見たことがない」と回答している。

 偽広告が確認された分野としては、仮想通貨や各種投資・取引プラットフォームが15%、無料プレゼントや懸賞キャンペーンが14%、スキンケア・美容製品が12%、ダイエット・フィットネスプランが11%、減量製品・サプリメントが9%など。

 また、被害の対象として最も多く名前が挙がった有名人トップ10には、BTS(メンバー全員)、イーロン・マスク、 テイラー・スウィフト、トム・ハンクス、ジャスティン・ビーバー、エマ・ワトソン、クリスティアーノ・ロナウド キム・カーダシアンなど海外のセレブリティーが多く、日本人はわずか2名にとどまる。

このランキングで注意したいのは、ランク入りした有名人は「加害者」ではなく、悪意を持った人間に「標的にされてしまった」対象ということだ

 この調査を受けて、マカフィーはユーザーに対し「情報の出所を検証する」「不確かなコンテンツの共有・クリックを避ける」「ディープフェイクの特徴(不自然な目の動きや動画・音声のズレ)を確認する」「オンライン保護ツールへの投資を検討する」といった対策を推奨している。

 最高マーケティング責任者(CMO)のステファニー・フリード氏は、「有名人やインフルエンサー文化は人々の購買行動に影響を与えてきたが、今では犯罪者の詐欺手口にまで影響を与えるようになっている」と述べ、「私たちの調査によると、有名人やインフルエンサーの偽のコンテンツをクリックした人のうち3%が金銭または個人情報を失っている」と説明した。

 本調査は、生成AI技術やSNSにおけるインフルエンサー活用が詐欺手口にまで発展している現状を端的に示している。特に、若年層のオンライン行動におけるリスクの高さが浮かび上がっているといえるだろう。

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