姿勢矯正グッズ不要。スマホ首・猫背を自力で治す世界初アプリ「背骨計」
令和の国民病「スマホ首」
毎日のデスクワークで肩は凝り固まり、腰はバキバキ。さらに「スマホ首」は現代人の8割が発症しているという説もあり、首が前に突き出し猫背気味になるのはもはや現代病だ。姿勢を良くしたほうがいいのはわかっていても、結局いつの間にか崩れてしまう。
カメラで背骨を“見える化”するアプリ「背骨計」
そんな“姿勢の持たなさ問題”に挑むのが、株式会社GET BACKが開発したアプリ「背骨計(Spinometer)」だ。PCやスマホに向かう自分の顔をWebカメラで映すだけで、頚椎から腰椎まで背骨のアライメントをリアルタイムに推定。崩れた姿勢を検知するとアラートを出してくれる、ありそうでなかったツールだ。
背骨計の特徴は、単なる姿勢推定ではなく、医療現場の3D動作解析やレントゲン計測を基にした独自アルゴリズムを使っていること。日常のPC作業をしながら高精度に姿勢を可視化・記録できるのは同社いわく世界初で、日本と米国で特許も取得済みだという。
ICTで姿勢ケアをアップデート
今後は、この技術にリアルタイムの姿勢不良アラートやストレッチ提案、姿勢の可視化といった機能を追加し、継続的な利用を促すアプリとして完成度を高めていく方針だ。
これまで「正しい姿勢を続ける」のは個人の意識に頼るしかなかった。だが背骨計は、ICTを活用して姿勢を見える化し、しかも自動でログを取り続ける。使う人はただ座って作業するだけで、自分の体がどれくらい負担を抱えているかを知ることができる。特別なウェアラブルを身に付ける必要がないというシンプルさも魅力だ。
姿勢の乱れは肩こりや腰痛だけでなく、自律神経のバランスや集中力にも影響するといわれている。同社はこの技術を通じて、働く人々の健康を守る新しい姿勢ケアの社会実装を目指している。いずれ会社の福利厚生や学校に導入されて「アプリで姿勢を監視される」という新常識が広がるかもしれない。
スタートアップリーグとは?
「スタートアップリーグ」は、競い合いながらも共に成長する“競争と共創”の場を提供する支援プログラム。単発で終わらせず、継続的な伴走支援によってスタートアップの成長を後押しすることを目指し、2023年度に始動した。スポーツリーグをモデルに、世界で活躍できる日本発スタートアップの創出を後押ししている。
https://startupleague.jp/





























