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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第119回

実は損してるかも? 海外クレカ決済の落とし穴と節約テク

2025年10月29日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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クレカ不要!? 海外旅行に便利な「Revolut」と「Wise」

 そこで注目されているのが「Revolut」、「Wise」といった新世代の金融サービス。日本では資金移動業としてサービスを提供している両者ですが、プリペイド型の国際ブランドカードを発行でき、クレジットカードと同じように使用できます。

日本では資金移動業としてサービスを提供しているRevolut

2016年から日本でもサービスを提供しているWise

両替手数料はどのくらい? 実際に使って比較してみた

 しかも日本円でチャージしておけば、使用時に自動で外貨に両替して支払うため、海外事務手数料がかかりません。日本円からの両替に手数料はかかるものの、Revolutの場合、無料のスタンダード会員なら基本的に月額30万円までは手数料無料です(30万円を超えると0.5%、週末の決済時には1%発生)。

 Wiseは両替する通貨によってもかわりますが、1回で0.6%ほどの手数料とかなり低めの設定。そのため、使い方によっては高い海外事務手数料が必要なクレジットカードよりも、最終的な支払いを抑えることができるわけです。

 個人的にオススメなのはRevolut。どちらも有料で物理カードの発行ができますが、Revolutは物理カードを発行しなくても、バーチャルカードをApple PayやGoogleウォレットに登録して、スマートフォンでのタッチ決済ができるからです。

バーチャルカードで、スマートフォンでのタッチ決済ができる

 また30万円までの両替が無料なのもポイント。週末手数料も、あらかじめチャージしておいた日本円から海外での支払いに使う通貨へと平日に両替しておけば、週末の手数料は不要となります。

日本円でチャージした残高から、必要なぶんだけ使用する通貨に両替しておく

 物理カードに関しては、ごくまれにスマートフォンのバーチャルカードだと決済できないケースもあり、さらに海外のATMからキャッシングで現金を引き出す場合も物理カードのみとなっているので、一応申し込んでおいた方が無難です。

チャージの方法と注意点:クレカより銀行振込がオトク

 ちなみにサービス内で両替してチャージできる通貨は、Revolutは39通貨でWiseが24通貨。チャージ対応外の通貨でも支払いは可能で、チャージしている通貨の中から自動的に両替して支払われます。その際には上記の両替手数料がかかります。

 また日本円をチャージする場合は、クレジットカードやデビットカード、もしくは銀行口座からの振込で行えます。その際にクレジットカードやデビットカードの場合はブランドによっては手数料(だいたい1.7%から3%強)がかかるので、銀行振込のほうがオトク。振込手数料が無料の銀行口座を使えば、より節約できます。

スマートフォンからまずは日本へチャージする場合、クレジットカードや銀行振込が利用可能

 というわけで、実際どれくらい違ってくるのか。

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