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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第126回

グーグル「Nano Banana」超えた? 画像生成AI「Seedream 4.0」徹底比較

2025年10月06日 07時00分更新

文● 新清士

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カメラワークにも強い

 また、Seedream 4.0はカメラワークでも強さを発揮します。

 筆者の経験上、Nano Bananaはカメラ位置の変更は、横方向は比較的言うことを聞いてくれるのですが、縦方向はうまくいくことが稀で、参照画像と変わらない結果を出力することが少なくありません。明日来子さんのカフェの画像を参照画像にして試したところ、横顔や後ろからはあまり違いはありませんでしたが、斜め上、下からの煽りといった角度に切り替えるように指定すると顕著な違いが出ました。

Seedream 4.0での生成結果。斜め上(左上)、下から(右上)、横向き(左下)、後ろから(右下)

Nano Bananaでの生成結果。斜め上(左上)、下から(右上)、横向き(左下)、後ろから(右下)

 Nano Bananaでは日本語は化けた文字になってしまいますが、Seedream 4.0はかなりしっかりと日本語を出すことができます。先に生成した5人の秋服の画像を参照画像にしてポスター風の画像を作成すべく、以下のような指定をしました。

「この画像の秋服の女性たちの集合写真の画像を作って。カメラに向けた集まっていて、楽しそうに肩を組んでいるような様子で。「この秋のコーデはこれで決まり」「Autumn Collection 2025」というポスターに飾り文字を入れて。背景に秋の町並みの風景と散りゆく紅葉を入れて。」

 今回の記事のトップ画像が成功例ですが、失敗例を挙げておきます。「コーデ」の部分が間違っていますが、日本語もしっかり出ており、若干の修正で読めるものにできるでしょう。

秋服コーデのポスター。「コーデ」部分が間違っており惜しい

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