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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第123回

グーグルの画像生成AI「Nano Banana」は異次元レベル AIコンテンツの作り方を根本から変えた

2025年09月08日 07時00分更新

文● 新清士

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AI画像やAI動画の作り方を根本から変えるレベルの衝撃

 一方で、もちろん、これは学習データとコンピューティングパワーがあれば、追従できることは、他社も知っているわけです。今この瞬間は、Nano Bananaの性能が圧倒していますが、急激に他社からも追いかけられることになるでしょう。今後、発表されてくる画像生成AIモデルは一貫性と自由な変容性を持つのが当たり前になってくるでしょう。

 動詞さんが指摘しているのは、これでもまだモデルは大規模化していないということ。今後、さらにとんでもない高性能なものが出てくるのではないかと予想しています。確かにLLMに比べれば画像生成モデルはまだ安上がりですからね。微妙なズレなどを完璧に合わせてくるさらに強力なモデルがそのうち出てくるのではないでしょうか。

 いずれにせよNano Bananaはこれまでの画像生成AIを使った画像やAI動画の作り方を根本から変えるレベルでの衝撃を与えています。

   

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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