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衛星データ×AI解析を標準パッケージ化 スペースシフト、建物変化検知AIと遊休農地探索AIを正式提供開始

 株式会社スペースシフトは9月3日に、これまで個別に提供してきた衛星データ×AI解析ソリューションを体系的に整理し、誰もが導入しやすいようパッケージとして展開を開始したと発表。衛星データの解析は専門的な知識や個別設計が必要とされてきたが、パッケージ化することで、エンジニアに限らず業務部門や現場担当者でも日常の業務改善に活用しやすくなるとしている。

 今回は第一弾として「遊休農地探索AI」および「建物変化検知AI」を正式にサービス化。今後、同社ではこれらの取り組みを総合的に展開し、「衛星データ×AI解析サービスブランド」としてリリースしていく予定だという。

「遊休農地探索AI」は、農業委員会や自治体向けに、遊休農地や耕作放棄地の候補地を自動検出するサービス。衛星データとAIを活用して、広域にわたる農地の遊休状態を色分け表示し、調査対象の優先度を可視化。広島県福山市での実証では、調査対象農地を約50%削減するなど現場負荷軽減と効率化に貢献したという。

遊休農地探索AIの解析パッケージイメージ

「建物変化検知AI」は、都市部や郊外における建物の新設・解体など、地表の変化を自動で検出。 広域を網羅するSAR/光学衛星データを活用し、都市モニタリングや不動産・金融機関の資産管理、報道機関の速報取得など、さまざまな領域での活用が期待されるとのこと。

建物変化検知AIの解析パッケージイメージ

 同社では今後、夏から秋に高まる水害・土砂災害リスクを踏まえ、「土砂崩落」「浸水域」の自動検出を順次パッケージ化していくとのこと。併せて、官公庁・民間企業の双方でニーズが高まっている「収穫量予測」や「農作物モニタリング」などの既存技術や、2025年8月19日にリリースした「生成AIサービス」、顧客の業務システムへの連携、UI提供など、提供方法の拡張についてもニーズに合わせて順次推進していくとしている。

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