●まずは基本のオシロスコープ機能をチェック
この製品の基本機能はオシロスコープですが、これに加え、信号発生器、周波数特性アナライザー、スペアナとしても使える4in1モデルとなっています。
オシロスコープは2チャンネルの同時利用が可能で、アナログ帯域幅は最大350MHz(1チャンネル利用の場合)。サンプリングレートは1GSa/sとなっています。解像度は基本8bitですが、最大16bitまで拡張でき、信号をより正確に表示できるのがいいところです。
画面は1024×600ドットの7インチ。基本的な操作はすべてタッチ操作となるため、ボタンは電源ボタンしかありません。
操作感に関しては後で説明するとして、機能面が結構優秀。デジタルオシロスコープらしく、最大・最小電圧や周波数、デューティー比などは常時画面に表示できます。また、カーソル機能を使えば、好きな範囲の数値を測ることも可能です。
評価や検証で活躍してくれるのが、「Save wave」と「Zoom」。「Screenshot」は、表示されている画面を画像として保存する機能ですが、Save waveは、表示している信号データそのものを保存する機能。そのため、あとからカーソル機能などで信号を調べることができますし、移動や軸設定を変更しての検証も可能です。表示の一時停止状態を保存できる、と考えればわかりやすいでしょうか。
オシロスコープは画面に映っている時間の前後半分ずつ、合計2倍の時間ぶん信号をキャプチャーしているため、この範囲内を移動しての表示が可能。面白いのは、Zoom機能を使うと、全範囲を表示できること。つまり、広範囲の変化を見つつ、任意の範囲を拡大表示できるわけです。
シリアル通信のデコードといった高度な機能はないものの、オシロスコープとして基本的な機能はしっかり備わっています。
●タッチの操作感も快適!
さて、気になるタッチでの操作感ですが、これが意外に快適。基本操作は右端、機能は上部、複数のパラーメーター設定のある項目は下部に集められており、分かりやすくなっています。
タッチの感度もよく、軽く触れるだけでしっかりと反応してくれますし、表示とのズレも感じません。画面が7インチと大き目なこともあり、誤押しすることもほとんどありませんでした。

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