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みやさとけいすけの工具探検隊 第93回

タブレット型のオシロスコープ、思った以上に操作感がいい!

2025年08月04日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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●まずは基本のオシロスコープ機能をチェック

 この製品の基本機能はオシロスコープですが、これに加え、信号発生器周波数特性アナライザースペアナとしても使える4in1モデルとなっています。

 オシロスコープは2チャンネルの同時利用が可能で、アナログ帯域幅は最大350MHz(1チャンネル利用の場合)。サンプリングレートは1GSa/sとなっています。解像度は基本8bitですが、最大16bitまで拡張でき、信号をより正確に表示できるのがいいところです。

2つの信号を同時に表示可能な2チャンネルのモデル。プローブは上部で接続します

チャンネルをそれぞれ横軸、縦軸として表示するX-Y表示にも対応

 画面は1024×600ドットの7インチ。基本的な操作はすべてタッチ操作となるため、ボタンは電源ボタンしかありません。

 操作感に関しては後で説明するとして、機能面が結構優秀。デジタルオシロスコープらしく、最大・最小電圧や周波数、デューティー比などは常時画面に表示できます。また、カーソル機能を使えば、好きな範囲の数値を測ることも可能です。

X/Yのどちらもカーソルを表示可能。測りたい範囲の値がわかります

 評価や検証で活躍してくれるのが、「Save wave」と「Zoom」。「Screenshot」は、表示されている画面を画像として保存する機能ですが、Save waveは、表示している信号データそのものを保存する機能。そのため、あとからカーソル機能などで信号を調べることができますし、移動や軸設定を変更しての検証も可能です。表示の一時停止状態を保存できる、と考えればわかりやすいでしょうか。

波形データそのものを保存できる「Save wave」は、上部右から3番目にあります

 オシロスコープは画面に映っている時間の前後半分ずつ、合計2倍の時間ぶん信号をキャプチャーしているため、この範囲内を移動しての表示が可能。面白いのは、Zoom機能を使うと、全範囲を表示できること。つまり、広範囲の変化を見つつ、任意の範囲を拡大表示できるわけです。

広範囲の変化と細部の様子、どちらも観察できるのがZoomです

 シリアル通信のデコードといった高度な機能はないものの、オシロスコープとして基本的な機能はしっかり備わっています。

●タッチの操作感も快適!

 さて、気になるタッチでの操作感ですが、これが意外に快適。基本操作は右端、機能は上部、複数のパラーメーター設定のある項目は下部に集められており、分かりやすくなっています。

 タッチの感度もよく、軽く触れるだけでしっかりと反応してくれますし、表示とのズレも感じません。画面が7インチと大き目なこともあり、誤押しすることもほとんどありませんでした。

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