精神科医療のDXを支援、クラウド電子カルテ「MOMACE Cloud」提供開始

　精神科病院向け電子カルテシステム「MOMACE」を提供する株式会社エム・オー・エム・テクノロジーは、7月1日からクラウド型電子カルテシステム「MOMACE Cloud」の提供開始を発表した。オンプレミス型とクラウド型のいずれかを選択できる提供形態で、精神科医療におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援するという。

「MOMACE Cloud」は、同社が提供してきたオンプレミス版「MOMACE」と互換性を持ち、機能、画面構成、操作性などを完全に再現。「MOMACE」を利用中のユーザーは、操作方法の再学習や運用フローの大幅な変更なく、スムーズにクラウド移行できるという。初めて導入するユーザーにも、これまで精神科医療の現場で培われてきたシステムを提供するとのこと。

　クラウド基盤にはアマゾン ウェブ サービス（AWS）を採用。院内に主要サーバーを設置する必要がないため、機器の購入・維持管理コストや専任担当者の負担を軽減。災害時にも診療情報を守り、事業継続性を高めるとのこと。経営層にはコスト最適化とリスク管理を、医療現場には安定したシステム利用を提供するという。

　また、精神科医療の現場で求められる書類作成を効率化する文書作成支援をはじめ、「チーム医療」「医療安全」「感染対策」「記載漏れ防止」「安心サポート」をキーワードに、精神科病院に特化した機能を標準搭載。多職種カンファレンスの記録や患者の状態変化の共有など、チーム全体での医療の質向上をサポートするとしている。