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石川温のPCスマホニュース解説 第242回

ドコモ社長「ひつじのしつじくん、早すぎた」

2025年06月27日 07時00分更新

文● 石川温

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 今年から来年にかけて「AIスマホ」がさらに進化しそうだ。

 すでにサムスン電子「Galaxy AI」は、一度話しかけるだけで複数のアプリをまたいだ処理が可能となっている。グーグル「Gemini」は、カメラに写したものをテーマにAIと会話ができ、使い方などを教えてもらえる。

 アップルはApple Intelligenceにより、個人の情報を元にSiriと会話できるように開発を進めているが、実用化されるのは2026年になるという。

 そんななか、NTTドコモの前田義晃社長は、社内でAIエージェントの開発を進めていると明らかにしている。しかも、今年度中のサービス開始を目指している。

 グーグルやアップルが本気でAIスマホに取り組む中、NTTドコモに勝算はあるのだろうか。

 NTTドコモならではの強みとなるのが、「NTTドコモが持つ顧客データ」だ。

 現在、開発が進められているAIエージェントは、エンジン自体は他社のものを利用するつもりだ。しかし、そのエンジンに対して、NTTドコモが持つ「顧客データ」を掛け合わせることで、グーグルやアップルが提供できない利便性をNTTドコモは実現できるというのだ。

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