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みやさとけいすけの工具探検隊 第82回

オシロスコープ+αの便利計測器で解決!パワーアップした「DSO-TC4」登場

動かない電子工作キット、その原因はどこ? 

2025年05月05日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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 木材や金属の加工なら見た目で失敗がわかりますし、プログラムであれば結果やエラーが画面に表示されます。どう修正すればいいのかはともかく、どこを修正すればいいのかは、どちらも比較的簡単にわかるでしょう。

 しかし、電子工作は相手が回路。見た目だけでは何が起こっているかわからず、どこを修正していいのかすら判断が難しいのがほとんどです。組み立てるだけだから簡単だろうと思っていた電子工作キットなのに、動かないうえ修正箇所もわからないとなればお手上げ。嫌になってしまいますよね。

●電子回路の状態は「測って」確認する

 電子回路の動きを見た目で確認するのは難しいですが、何が起こっているのかは、計測器を使うことで調べられます。最も基本的なものはテスター(マルチメーター)で、結線があっているか、正しい電圧が出ているかといったことを確認するのに使われます。

 ただし、テスターが得意とするのは、定常的な状態の確認だけ。動作中の回路の挙動を調べようにも、不安定に動き続ける数値が見えるだけで役立ちません。

●挙動を「見る」ためのオシロスコープ

 こういった回路の動作状況を見るのに適した測定器が、オシロスコープです。出力がどう変化しているのかを画面上で確認できるため、挙動を調べるのに大変便利。ちょっとしたホビー用途であれば音声帯域のちょっと上、数十~数百kHzくらいまで見られれば、結構活躍してくれます。

 このオシロスコープに、回路の挙動確認に便利な信号発生器、そしてトランジスターや抵抗器といった電子パーツを調べられるトランジスターテスター機能を合わせ、趣味の電子工作で活躍してくれる便利計測器となるのが、FNIRSIの「DSO-TC4」(実売価格1万2999円)です。

3つの機能+αを搭載した「DSO-TC4」

 前モデルの「DSO-TC3」(実売価格7000円前後)と機能的にはほぼ同じですが、オシロスコープの帯域が500kHzから10MHzにアップしているほか、画面が2.4インチから2.8インチへと大型化、出力可能な信号種類の増強、そして日本語表示への対応など、さらに強化されたモデルとして登場しました。

 このDSO-TC4をレビュー用に提供してもらえたので、詳細を見ていきましょう。

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